ITmedia ガジェット 過去記事一覧
検索
ニュース

夏休みに編集部がオススメする配信作品10選 海外ドラマからアニメ、ドキュメンタリーまで(2/4 ページ)

これ全部見たら夏休み終わる(むしろ過ぎる)。

advertisement
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

コンタケがおすすめする「STEINS;GATE」

 2009年10月に発売された同名ゲームをアニメ化したもの。有名作品だが、まだ見ていない人はぜひ触れてほしいのでここで紹介する。作中の舞台ちょうど夏休みの東京だし。後継作「アノニマス・コード」発売したところだし。

 皆さんは、2000年にアメリカの掲示板に実際に出現した、自称タイムトラベラー「ジョンタイター」をご存じだろうか。「2036年から未来の世界を救うためやって来た」というこの人物は、約4カ月間現代で過ごした後、必要な任務をこなしたので元の時代へ帰ると言い残し消えてしまった(詳しいことはWikipediaなどを参照)。

 「STEINS;GATE」は、そんなジョン・タイターと、この人物が掲示板に書き残していったタイムトラベルに関する“世界線”理論を全て事実と仮定して作られた「想定科学ADV」である。

 はっきり言ってこの「STEINS;GATE」、初見時の序盤は非常にきつい。「けものフレンズ」1期の1話と同じぐらいきつい。しかもきつい期間が長い。具体的には主人公の“岡りん”こと「岡部倫太郎」と「橋田至」の言動が、頭おかしすぎてきつい。何も知らずにニコニコのアニメ一挙放送で初めて見たときは、まじで意味分からんくて4話辺りで気絶するかと思った。

 しかしそんなきつい流れも、9話から一変する。予想もしない変革が訪れ、徐々に素になって行く岡部。そして訪れる悲劇。そこから抜け出すため、岡部は世界線を超えもがき苦しみ続けることに。最初は気持ち悪いとしか思えない岡部だが、気が付けばこう思っているはず。「あのころの岡りんを返して……」と。

 無限とも思える悲劇の末、岡部が最後にたどり着いた世界線と真実とは……ぜひその目で見届けてほしい。検討と健闘を祈る。エル・プサイ・コングルゥ……。

主な配信先

Amazon Prime VideoNetflixdアニメストアなど

石関隆景がおすすめする「アンブレイカブル」3部作

おすすめ配信作品
Amazonより)

 「アンブレイカブル」3部作(「アンブレイカブル」「スプリット」「ミスター・ガラス」)は、19年の時を経て完結した異色のヒーロー映画です。監督は「シックス・センス」「オールド」などのホラー映画で有名なM・ナイト・シャマラン。

 1作目の「アンブレイカブル」は、悲惨な列車事故から生還したデヴィッド(ブルース・ウィリス)が、ヒーローの存在を妄信する男・イライジャ(サミュエル・L・ジャクソン)と出会い、自らの宿命と向き合う物語。それから16年もの時がたち公開された2作目の「スプリット」は、23の人格を持つ誘拐犯(ジェームズ・マカヴォイ)に監禁された女子高生が脱出を試みるというストーリーで、スリラー要素が強まります。そして、完結作「ミスター・ガラス」では、それまでの2作が見事に交錯。クライマックスで繰り広げられる怒濤の展開は圧巻です。

 これら3作品は一貫して「ヒーローとは何か/ヴィランとは何か」という問いを私たちに投げかけてきます。たぐいまれなる才能を得てしまった者たちは、自らの運命をどう引き受けていくのか。また、周囲の人間たちは彼らをどのように扱っていくのか。普段何げなく抱いているヒーロー像が揺さぶれていく体験を、ぜひ味わってみてください。豪華俳優陣による名演も必見です。

配信先

アンブレイカブル(見放題:Disney+・レンタル:Amazonプライムビデオ, U-NEXTdtvなど)

スプリット(見放題:U-NEXTdTV・レンタル:Amazonプライムビデオなど)

ミスターガラス(見放題:Disney+・レンタル:AmazonプライムビデオU-NEXTdTVなど)

十津川あきらがおすすめするアニメ「時光代理人-LINK CLICK-」

 写真の中の世界に入り込む能力を持つ青年バディが、その力を使い過去の出来事を改変するという物語。「人の死だけは覆せない」という制約の中で、さまざまな人々からの依頼を受け、時に温かく時に悲惨な人生を追体験していく。

 見どころは、中国発のオリジナルアニメーションであるという点。都市部の企業における汚職や性差別、農村出身者への不当な扱い、子どもの連れ去りなど、中国における社会問題も取り扱う。

 ありがちなタイムリープものかと思いきや、写真の中にしか入れない・人物の死を覆せないという制約がうまく生かされており、「そうきたか!」と思わされたり、不覚にも泣いてしまったりした話がいくつもあった。

 オムニバス形式風の作品なので、回によって爽やかだったり重かったりと、かなりテイストが異なる。何話か見てみると気に入るものが見つかるのではないだろうか。

 美術監督の丹治匠さん、音楽の天門さんなど、新海誠監督作品に携わっているスタッフが参加しており、そういった方面へのリスペクトを感じる回もあった。

最終回が「そこで終わるのか……! 」という締め方だったので、2期の配信が待ち遠しい作品。

主な配信先

AmazonプライムビデオNetflixなど

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る