緊急事態宣言が出て外出自粛になっていた期間、皆さんは何をしていましたか? 筆者はずっとゲームをしていました。なぜなら他にやることがなかったから。お菓子を食ってゴロゴロしながら毎日ゲーム三昧というダメ人間のテンプレみたいな生活をしていましたが、きっと同じような生活をしていた人はたくさんいるはずです。……いるよね?
自粛期間中、世間では暇つぶしコンテンツとして「あつまれ どうぶつの森」が覇権を握っていましたが、その他にも時間泥棒になりうるゲームはたくさんある! ……ということで、ねとらぼ編集部員の「外出自粛中にハマったゲーム」をまとめてみることにしました。結果、数百時間やりこめるゲームがたくさん挙がったのでハマりすぎに注意しましょう。
不義浦のおすすめするゲーム「ファイアーエムブレム 風花雪月」(Nintendo Switch)
「同性婚ができる」という前情報だけを頼りに「ファイアーエムブレム 風花雪月」(以下FE風花雪月)に手を出し、心にすさまじいダメージを負った者です。なるべく強そうな女性と同性婚がしたいと思い、エーデルガルトさんという次期皇帝の女性と結婚することだけを目指してプレイを開始しました。本当にそれだけの気持ちで始めたので、まさかここまで残酷な話だと思っていませんでした……。
FE風花雪月は3つの学級から1つを選んで担任の教師になり、学級と運命を共にするストーリーです。そして物語の途中である人物が戦争を起こし、各学級が対立関係に陥ります。つまり自分が選んだ1学級以外の学級とは殺し合いをすることになるのです。プレイヤーはかつての同級生を傷つけるよう、受け持ちの生徒に命じなければなりません。
生徒たちは戦場に立って相手を倒すたび、自身が負っている義務や覚悟を過剰に表明したり、罪悪感を吐露するようになっていきます。これがものすごくきつかったです。この子たちを戦場に駆り出しているのは自分なのに、なぜこの子たちはまだ自分に向かって「先生」と呼び掛けてくれるのか……。終盤は特にキツくて、何度も休憩を入れながらプレイしました。
クリア後、学級を変更して2週目をやろうと試みましたが、クリアから1カ月以上たった今もどうしても2週目ができずにいます。1度導いた子たちを殺すのも、1度殺した生徒たちをもう1度殺すのも、もう無理です。この痛みを受け止められる精神状態の方にはお勧めしたい作品です。
イッコウがおすすめするゲーム「Dead by Daylight」(PS4/Xbox One/Nintendo Switch/PC)
4人のサバイバー(生存者)と1人のキラー(殺人鬼)で戦う非対称の対戦ゲーム。「ヤツは俺が引きつける。お前は今のうちに逃げろ!」とか「待っていてくれ。必ず俺が助けにいく!」とか「ハッ、俺から逃げられると思っているのか?」みたいな厨二病っぽいセリフを口に出したい人におすすめ。
サバイバー側はフィールドにある発電機を修理してゲートを開いて1人でも多く脱出することを目指し、キラー側は脱出を阻止するためにサバイバーを追い続ける、いわば“ホラー版の鬼ごっこ”。一見シンプルなゲーム性ですが、各キャラクターが固有の能力を持っていて戦略性が非常に高く、細かなテクニックや読み合いもあるのでやりこみ要素はめちゃくちゃ豊富です。
2016年リリースのゲームですが、狩野英孝の「勝手に斧振らないで!」が話題になったおかげで静かなブームが到来しており、初心者も上級者も分け隔てなく楽しめるのも良い。なお、当初は下手なプレイで話題になっていた狩野英孝さんは連日のプレイでメキメキ上達し、上級者への階段を着実に登っています。「初心者が上級者へ向かう過程」をリアルタイムで見られるので、そちらもおすすめ。
たろちんがおすすめするゲーム「NBA 2K20」(PS4/Xbox One/Nintendo Switch/PC)
バスケゲームの定番シリーズ。バスケ好きの友人がやっているのを見て興味を持ち、買ってみたら信じられないほどハマってしまい、バスケ未経験なのに実際のNBAを見始めるまでになりました(その直後にシーズンが中止になったので泣いた)。
1人のオリジナル選手を作成して実在の選手たちとリーグを戦う「MyCAREER」モードが面白い。作りたい選手をイメージして能力値やスキルを考えるのはカードゲームのデッキ構築のようだし、かっこいいドリブルやシュートのコマンドを覚えるのは格ゲーのコンボ練習とかに似ています。「とんでもない時間泥棒ゲーに手を出してしまった」と気付いた時には既にバスケ沼の底に沈んでいました。
オンライン対戦だとシリーズ歴戦の猛者たちにボコボコにされて感情が壊れることもありますが、同レベルの友人たちとボイスチャットをしながらワイワイ遊ぶと本当にバスケをしている気分になれて楽しいです。我々はこの遊びを「球技大会」と呼んでいます。
副編集長・池谷がおすすめするゲーム「Outer Wilds」(PS4/Xbox One/Epic Games)
自分のTwitterとnoteでもオススメしたけど、「Outer Wilds」が面白すぎて、クリア後しばらくは何もする気が起きなくなるくらい没頭してました。
他の人の言葉を借りると、ゲーム内容は「宇宙版ムジュラの仮面」+「コンパクトなノーマンズスカイ」という感じ。22分後に超新星爆発で丸ごと消し飛んでしまう恒星系を舞台に、主人公だけが「最後の22分間」を延々繰り返しながら、宇宙を隅々まで探索しループの謎を解く――という内容です。
もうこの設定の時点で「はい、好みです」と全面降伏状態だったんですが、集めた情報が重なり合い、いくつもの謎が一気にほどけていく中盤以降のカタルシスはもっとすごかった。PCは現状Epic Game Store独占だけど、6月18日にはSteam版も出ます。やれ。
戸部マミヤがおすすめするゲーム「ゼノブレイド ディフィニティブ エディション」(Nintendo Switch)
Wiiで発売された傑作RPGのリメイク。「冒険しがいのあるマップ」「100時間越えの大ボリューム」「全力で騒々しい仲間」と、寂しい引きこもり生活に必要な全てが詰まってます。
とにかく楽しいのが探索で、序盤のフィールドをレベル99の大型モンスターがうろついてたり、そいつから逃げ回った先でファンタジーな絶景を偶然発見したり、自宅にいながら冒険の感動を存分に味わえるんですよね。光り輝く泉とか、「重力どうなってんの?」って感じの谷とか。
僕はもともとバックパッカーで、砂漠やらジャングルやらウユニ塩湖やら、RPGっぽい場所にいろいろ行きましたけど、エアコン効いた家でゼノブレイドシリーズ遊んでた方が楽しいなと気付いてからは一切旅しなくなりました。最高。ウェイウェイな大学生グループに絡まれなくて済むので。
コンタケがおすすめするゲーム「コンカラーズ・ブレード」(PC)
中国発の“剣戟ストラテジー・アクションMMORPG”。たまたま見掛けあまりに暇だったので3日ぐらい遊んでやめるつもりでインストールしたのが始まり。最近はこのゲームしかしていない状態になってしまった。
最大15VS15に分かれ、城を守る側と攻める側に分かれて戦う攻城戦がメインコンテンツ。各プレーヤーは20〜40人程度で構成される兵団を率いているため、1画面に1000人近い兵がドゥワーっとぶつかり合うような状態になることも。始めたばかりのうちはこのぶつかり合いを見ているだけで楽しい。
中国と韓国などでは以前からサービスをしていたらしく日本で遊べるようになったのは最近のため、プレーヤーは多くが海外勢。日本人はまだまだ少数派でやや肩身が狭い。クランによる領土戦もあるため、日本勢が増えていけばもっとやりやすくなっていくはず。これからのプレーヤー増に期待。
何が言いたいかというと、助けてくれ。つらいんじゃ。領土戦が。人助けだと思ってインストールプリーズ!
マッハ・キショ松がおすすめするゲーム「Stardew Valley」(Nintendo Switch/PS4/PCなど)
「今更これ紹介するのかよ感」が否めませんが、海外版の「牧場物語」呼ばれているタイトル。本家の最新作としては、「ミネラルタウンのなかまたち」のリメーク版が2019年10月に出ているのですが、Nintendo Switchが品薄で入手できず……。そんなわけで「Stardew Valley」を初めから遊び直していました。
同作はざっくり言うと「社畜生活に疲れた主人公が、スローライフな田舎暮らしを始める」というストーリー。わりとほのぼの系のタイトルで、初めはその“癒やし”に惹(ひ)かれるわけですが、やり込んでいくと「あ、ニワトリ飼えるんだ! 鳥小屋建てたいなあ → でも、お金がない → より高価格で販売できる作物は何か」といった具合に“効率”を求めるようになってしまうもの。
そして、やってくるのは朝から鉱山に潜って鉱石を取ってきては、せっせとスプリンクラーを自作し、ただひたすらに農地を拡大していく日々。現在はそれも一段落してしまい、実績解除のために近隣住民の皆さまからの好感度を上げるべく、町に出掛けてはザリガニの刺し身を配る生活をしております。おいしいのかどうかは知りません。
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※そのままマネすると犯罪に問われる可能性があります。