答え
地震が起きた際、まず警視庁災害対策課が推奨する行動は、
(4)全ての階のボタンを押す
一般社団法人日本エレベーター協会は、揺れを感じると最寄階で自動的に停止する安全装置がついたエレベーターもあるものの、「利用中の方もご自身で “すべての” 行先階ボタンを押し、最初に停止した階で降りてください」と呼びかけています。
解説
それでも閉じ込められてしまった場合、警視庁災害対策課は「非常ボタン・インターホンを押す」「応答がなかった場合には携帯電話で警察や消防へ通報する」「外にいる人に自分の存在を知らせる音を出す」などの行動を推奨しています。
もし地震とともに停電が発生した場合には、直ちに非常用バッテリーが起動して非常用照明が点灯するそうです。「カゴ内がまっ暗になることはありませんので、落ち着いて外部と連絡をとり救出をお待ちください」とコメントしています。
また、地震にあった際は、エレベーターを避難方法として利用しないよう呼びかけています。地震後にエレベーターが動いても、地震感知センサーの働きや停電・故障などで緊急停止し、エレベーターに閉じ込められる恐れがあるほか、地震がおさまっても、エレベーターが損傷している場合があり、エレベーターの利用は建物等の管理者が安全を確認するまで待つのが良いそうです。
ちなみに、日本昇降機によると、一般に乗用エレベーターには脱出口はありますが、カゴの中からは開けられず、外からロックがかけられているといいます。これは、中から仮に脱出できたとしても、その人たちが誤って塔内に転落しないようにするため。仮にカゴから出られたとしても、塔内からは出られない場合があるそうです。映画みたいにはいかないか……。
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