とある楽譜に記された指示が思わず「どうやって」と途方に暮れたくなる文言で笑いを誘っています。文学的表現すぎて困惑不可避!
話題となっているのは、楽譜に書かれた「歯痛で悩むうぐいすのように」との指示。「歯痛」を音楽で表現するだけでも想像力を求められるのに、悩み主が「うぐいす」とは……。
ツイートをしたのは、音大生の藤重侑宇(@yuu09200920)さん。過去には「蚊との戦い」を表現したピアノ曲の演奏動画(関連記事)や西洋音楽史をざっと知ることができる架空のクラシック曲(関連記事)でも注目を集めました。
今回話題となった楽譜は、同様の独創的表現で知られる音楽家 エリック・サティによるピアノ曲「干からびた胎児」第1曲「ナマコの胎児」からの一節。Twitterユーザーからは「とても親しみを感じる スコアの中の遊び心のある言葉」「曲名や指示を読むだけで(その奇天烈ぶりから)サティだと分かる曲の一つ」「面白くて好きな作品」との声が集まっています。
ちなみに、楽譜にはうぐいすと表記されていますが、原文の「rossignol」は厳密には「うぐいす」ではなく「ナイチンゲール(小夜啼鳥/サヨナキドリ/夜鳴きうぐいす)」。日本で見られる「うぐいす」はフランスでは生息していないことを指摘する人もいました。
同時に「原題の正しい翻訳がナイチンゲールだったとしても、鳥類に歯はないぞwww」と、生物学的矛盾にツッコミを入れる人も。一方で「(野鳥好きの母によると)夏の気温が高いときに鳴くウグイスは、確かに歯が痛そうなひどい声だった」との証言や、「フランスの音楽の世界でウグイスは実らない恋という意味があるようです」と比喩表現を考察する人の姿も見られました。
実に面白いエリック・サティの言葉。他にはどんな文言があるのでしょうか。知的好奇心がくすぐられます。
画像提供:藤重侑宇(@yuu09200920)さん
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