アウトドア/キャンプ好きならば一度は憧れる「キャンピングカー」。キャンピングカーはどのように作られるのかご存じでしょうか。キャンピングカー製造・販売大手の「VANTECH」が製造工場の裏側をズバンと公開。「へぇぇー! こんな風に作られるのか」「これはスゴイなー」とキャンピングカーを欲しくなってしまった人が続出しています。
キャンピングカーは、何かの車種をベースにキャビンを乗せたり、内装や機能を追加・加工したりして、使う人の用途や希望に合わせて仕立てる「カスタムカー」です。どこで買えるのでしょう。一般車と同様に自動車メーカーの販売店(ディーラー)で注文できる例もありますが、多くはキャンピングカー製造・販売の専門店で買うのが一般的です。
キャンピングカーには、トラックをベースに荷台部へ居住スペースを乗せて仕立てる「キャブコン」や専用シャシーで作る「フルコン/セミコン」、バスをベースにする「バスコン」、ハイエースなどのワンボックス車やミニバンをベースにする「バンコン」、軽トラや軽バンをベースにする「軽キャンパー」、キャビンをけん引する「キャンピングトレーラー」などがあります。
早速、山形県村山市にある工場へ潜入し、キャンピングカー「CORDEシリーズ」が作られていく様子を見ていきましょう。居住スペース(キャビン)の外枠は海外で製造され、そのままコンテナで運ばれてくるようです。何だか「部屋」がそのまま運ばれてきたようなでかいスケール感にいきなりわくわくです。
5人も「寝られる」、VANTECHのキャンピングカー「CORDEシリーズ」。このほか、豪華装備の「ZiLシリーズ」、最上位のゴージャス仕様「V670」、キャラバンベースの「ASTRARE」、軽バンベースの「Lunetta」などもラインアップする
工場の外には、運転席だけで骨組み素っ裸の見慣れないクルマがたくさん並んでいます。これがベース車となる「トヨタ・カムロード」。商用トラック「トヨエース/ダイナ」が元のキャンピングカー用車両だそうです。トラックの荷台・荷室の代わりに居住スペースとなるキャビンを載せることでキャブコンタイプのキャンピングカーになるのですね。
キャビンを載せていきましょう。カムロードの屋根をスパッと切り取って、キャビンと合体。おぉぉ、いきなりもうキャンピングカーらしくなってきます。
最も時間がかかり、ユーザーの使いやすさのためにこだわりを込めるのが内装仕上げです。電装類を張り巡らせて設置し、ソファー、ベッド、テーブルなどの家具類、エアコン、トイレ、水回りなどを置けば「部屋」が完成。そのままもう住めるー!
デカくて豪快、でも想像以上にていねいな作業で手間と時間をかけて作られる「ほぼカスタムオーダー」なキャンピングカー。これに乗って気ままに旅したいな……と、憧れもさらに増しちゃいそうです。
動画にも「素晴らしい仕事!」「6月の納車を楽しみにしております♪」「クルマ工場の見学は、なかなか出来ないと思います」などのコメントが多く寄せられていました。皆さんも1台、いかがですか?
(カナブンさん)
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