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「これは電車じゃない!」 NHKが「列車」を「電車」として投稿、批判が相次ぎ謝罪へ(1/2 ページ)

鉄オタならどうしても気になってしまう気持ちも分かる。

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 2011年夏の新潟・福島豪雨により会津川口〜只見駅間で不通となっていたJR只見線が、2022年10月1日に待望の全線運転再開となる見込みです(関連記事)。

 全線運転再開に先立って実施された試乗会のようすを伝えたNHK福島放送局公式Twitterアカウントの投稿に、とある点で鉄道ファンからの指摘が殺到する事態になりました。

 投稿はディーゼル機関車(DE10)が旧型客車をけん引して走行する列車を収めた動画に、「11年もの間不通だった区間で立派に走る電車に感動」というコメントを添えたものです。

 試乗会で使われた車両は電気で動く「電車」ではなく、ディーゼルエンジンで動く「ディーゼル機関車」だったことから、それに気づいた鉄道ファンから「電線が無い」「電車じゃない」「間違っている」といった指摘が殺到してしまいました。

 翌日には指摘を受けて「昨日のツイートで『列車』と表記すべきところを、誤って『電車』と表記してしまいました」とおわびを投稿。一連の流れには「気にすることない」「報道機関だからこそ正しい表記にすべき」と意見が割れているようです。

只見駅に掲げられた横断幕
只見駅に設置されていた横断幕(筆者撮影)

 ちなみにJRでは同じ電車でも「電車線と列車線」という運行上の区別もあり、動力源だけで判断できないややこしい例も存在します。

 かつての国鉄時代、電車が走っていた区間は東京や大阪の都市圏に限られ、長距離を結ぶ路線は機関車が客車をけん引するかたちで運行していました。電化が進んだ今では長距離を走る路線でも電車での運行が可能となり、乗客が電車かそれ以外かを気にする場面はなくなりましたが、今でも駅の電光掲示板の接近表示などで電車と列車を区別している路線も残っています。



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