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イラスト生成AI「mimic」、不正対策強化しベータ版2.0公開へ 事前審査で「自分でイラストを描いているか」など判断(1/2 ページ)

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 議論を巻き起こしたイラスト生成AI「mimic」が、今後の方針を発表しました。不正利用対策を強化したベータ版 2.0を10月に公開予定としています。

 同サービスはイラストレーターの絵の特徴を学んでイラストを生成するというもの。15〜30枚程度のキャラクターイラストを読み込ませると、AIが絵柄の特徴を学んでイラストを生成します。8月にベータ版が公開されると、「他人の絵を取り込んで生成したイラストを悪用するケースが発生するのではないか」など懸念する声が上がり、運営元は「不正利用を防ぐ仕組みが不十分だった」としてベータ版の提供を終了しました

 ベータ版2.0では不正利用(※)への対策として、Twitterアカウントの事前審査を実施。mimicと連携するTwitterアカウントの情報を元に審査を行い、自分でイラストを描いていると判断したアカウントのみサービスを利用可能になります。審査には厳しい基準を設けるため、審査完了までに時間がかかることがあるとのこと。

※対策する不正利用は「著作権を保持していないイラストを著作権者の許諾なくアップロードする行為」「「mimic上で公開されているイラストを利用範囲を逸脱して利用する行為」としています

 また学習に利用されたイラストと、mimicで生成したイラストを公開必須とすることで、透明性を確保。イラストは大きく透かしが入った状態で公開し、作成者のTwitterアカウントへリンクも掲載。イラストを公開することで、自身のイラストが不正利用されていないか確認可能になります。また、利用規約違反の疑いがある場合の通報フォームも設置します。

 mimicで生成したイラストには悪用防止のため透かしが必ず入り、また追跡するための情報も付与されます。

 運営元は、ベータ版に寄せられた意見について、厳しい意見が多かった一方で、「楽しみにしていたのに結果が見れず残念」というコメントもあったとし、「楽しみにしてくださっている方に出来るだけ早く届けたい」という思いからベータ版2.0を出すことに決めたと述べています。

 「全ての不安を解消することはできないかもしれませんが、そんな中でもmimicをお試しくださるクリエイター様がいてくださるとしたら、弊社としては大変ありがたく思います」(mimic運営元)

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