イラスト生成AI「mimic」運営が協力クリエイターへの誹謗中傷を控えるように呼びかけ クリエイターが謝罪する事態に(1/2 ページ)
協力クリエイターが謝罪する事態にまで発展していました。
イラストレーターの絵の特徴を学んでイラストを生成するAIサービス「mimic(ミミック)」を運営するラディウス・ファイブは8月30日、SNS上での協力クリエイターへの誹謗中傷を控えてほしいと呼びかけました。
mimicは、15〜30枚ほどのキャラクターイラストを読み込むことで、AIが絵柄の特徴を学んでイラストを生成するサービス。クリエイターにとって、イラスト制作の参考資料になるとのメリットが挙げられていますが、SNS上では、他人の絵を取り込んで生成したイラストを「自作である」などと称して悪用する人も現れるのではないかとの懸念が寄せられ、「自作発言」「他人の絵」などの語句がトレンド入りする事態となっていました(関連記事)。
こうした悪用がなされたケースへの対処が不十分であるとして、運営への批判の声が集まっていましたが、それに加えてmimicのPRに協力したクリエイターが誹謗中傷にさらされ、協力したクリエイターが謝罪する事態にまで発展していました。
ラディウス・ファイブはこうした状況を踏まえ、mimicについて多数の意見が寄せられていることへの感謝を表明しつつ「現在協議の上、いただいているご意見に対する弊社の見解を作成中です」として、30日中に見解を公開する予定と発表。
併せて、サービスのPRに協力したクリエイターへの誹謗中傷を慎んでほしいと呼びかけています。クリエイターには、「クリエイター本人が自分の絵をアップして、自分の絵柄の絵を生成し、本人が利用する」前提でヒアリングと協力を依頼。不正利用に関しては運営側の課題であり、クリエイターが関知するところではないとしています。また、mimicのサービス内容の決定に関しても、クリエイターに協力してもらった箇所はないとして、重ねてクリエイターへの批判や誹謗中傷は控えるようにとお願いしています。
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