1万円のイスを買ったら、200円のキャミソールが届いた―― 怪しい通販サイトの被害報告に注目集まる(1/2 ページ)
代金に見合わぬ安物を送り、お金を持ち逃げする手口。似たようなサイトは20件以上も確認されているということです。
約1万円のイスを注文したのに200円程度のキャミソールが届き、代金を取られたまま販売元とは音信不通に――。悪質な通販サイトに関する注意喚起が、Twitterで拡散されています。
被害に遭ったのは米国在住の映像作家、椎木透子(@tokophotoko)さん。撮影のために必要なイスを画像検索で探し、イメージに合った商品を販売していた通販サイトで注文したといいます。
そのサイトは運営の連絡先も所在地も電話番号も米国でしたが、いざ注文してみると、どういうわけか発送元は中国。到着まで3週間ほどかかった挙げ句、やっと届いたのは安いキャミソールでした。
椎木さんはとりあえず誤配があったとサイトへ連絡しましたが、事態のおかしさに、前例がないかネットで調べてみました。すると、全く同ような事例があると判明。それは1万円程度の商品を購入した人に、代金に見合わぬ安い衣類を送り、そのまま連絡を絶って代金を持ち逃げする手口でした。
極めて詐欺の可能性が高いと知って、椎木さんはクレジットカード会社に返金の申し込みやカード番号の変更を手配。カードが不正利用される最悪の事態こそ回避しましたが、怪しいサイトのせいで、いたずらに時間を費やすこととなりました。
椎木さんによると、くだんのサイトは米国製をうたい、中国発送といった情報も一切なく、パッと見では怪しいと分からなかったとのこと。また、運営元情報を調べてみると、いくつかの悪質サイトが同じ番号と住所を載せており、いずれも詐欺だと報告されていたことが判明したそうです。
椎木さんのもとには「当該のサイトを教えてほしい」とのリプライも寄せられましたが、同様のサイトは20件以上確認されており、「気を付けないといけないのはあのサイトだけじゃないし、そのサイトの陣営に個人情報を知られており、これ以上関わるのは避けたいので」と椎木さん。自身の不注意を反省しつつ、初見のサイトで注文をする際は、運営元の電話番号などを検索したり、詐欺チェックサイトを使用したり、まず確認するよう呼びかけています。
協力:椎木透子(@tokophotoko)さん
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