ITmedia ガジェット 過去記事一覧
検索
ニュース

白上フブキ「AIアートはAIで作ったと明記を」 人気VTuberがAIイラストのファンアート投稿に関して呼びかけ(1/2 ページ)

ファンアートのサムネイル使用などに支障が生じる可能性があります。

advertisement

 ホロライブ所属の人気VTuber数名が、AIで作成したというファンアートについて、意見を表明しました。

白上フブキ、小鳥遊キアラ、夏色まつり、大神ミオ、常闇トワ、博衣こよりなどがAIイラストと明示しないファンアートを控えるよう呼びかけ 呼びかけを行った白上フブキさん(画像引用:ホロライブ公式サイト

 ホロライブ1期生/ホロライブゲーマーズで、199万人のチャンネル登録者を誇る白上フブキさんは、10月11日、AI製のファンアートは「AIで作りました」との表記を必ず記載するようファンに呼びかけ。理由として、「AIイラストは凄くて私も関心はあるのですが、まだ色々と発展途中な業界なので サムネ等の配信活動には活かせません」と述べ、協力を仰いでいます。

 ホロライブ6期生の博衣こよりさんも、AIイラストをファンアートに使用する場合は、AI製であることを表記するよう協力を呼びかけ。その他にも、夏色まつりさんや大神ミオさん、常闇トワさん、小鳥遊キアラさんなどが、AIイラストのファンアート投稿を控える、もしくはきちんとAIイラストだと明示するよう周知しています。

 MidjourneyやStable Diffusion、NovelAIなど、近頃耳目を集めているイラスト作成AIですが、まだ発展途上でもあります。AIイラストの権利周りの問題として重要なのは「第三者の著作物の学習」と「AIが制作したイラストの著作権」についてです。現状、前者は日本著作権法30条の4第2号において、「情報解析」目的であれば認められています。また、AIが制作したイラストの著作権については、AIが自律的にイラストを生成したと言える場合は、著作権が発生しないとされています(関連記事)。

 しかし、「情報解析」の範囲やAIの自律性については、いまだ明確な基準が定められておらず、現状は合法にとどまっているものでも、将来違法とされる可能性があり、非常に不明瞭です。また、法的には問題ないとしても、AIの利用規約などで商用が禁止されている場合もあります。トラブルを避けるためにも、AIで制作したイラストは慎重に利用することが大切です。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る