人気餃子店「転売ヤーから絶対に買わないで!」 転売商品は「品質の保証がなく危険」と注意喚起(1/2 ページ)
転売商品は「どのような保管状態で保管されているかもわかりません」と危険性を指摘しています。
人気の餃子店が「転売ヤーから絶対に買わないでください!」と注意喚起しています。Amazon、Yahoo!ショッピング、楽天市場に転売業者の商品ページが出現しており、正規価格より高い価格で販売する行為に、SNSで「食品の転売もあるのか」「本当に許されない」と話題になっています。
愛知県豊橋市に本店を置き、「丸もち餃子」や「和風あん餃子」を販売する餃子専門店「夏目家」が公式サイトと公式Twitter(@natsu201509)で発信しています。同店が先日テレビ番組で紹介されたことから、話題に便乗して転売業者が現れたようです。
転売商品の大きな問題として、「品質の保証がなく大変危険」「どのような保管状態で保管されているかもわかりません」とツイート。商品の安全性が危ぶまれることで、購入者だけでなく生産者側にも大きなリスクが生まれています。
編集部が同店に話を聞いたところ、さらに転売業者のやっかいなところとして、商品がテレビ番組で紹介される直前に、公式通販サイトから大量に注文して在庫を独占するところにもあるといいます。これにより本来届くはずだったユーザーのもとに届かなくなり、高額かつ保証もない商品をユーザーが買わされてしまう恐れがあります。また転売商品が売れなかった場合、転売業者は「発送ギリギリ前にキャンセルしてくる」とのこと。
夏目家によると、2020年3月に「マツコの知らない世界」で取り上げられたときにも転売被害に遭っており、今回もテレビで紹介された直後だったことから、転売業者は何らかの方法(SNS上の告知など)でテレビ出演を事前に察知しているようです。なお、手口だけでなく販売サイト内の業者も同じとのこと。
ちなみに転売商品ページは、ショッピングサイトに広告費を払って最上位に表示されるようになっている場合もあり、テレビを見た視聴者がネットで検索してたどり着いてしまうことがあるようです。
「全方位的に迷惑を掛けながら『自分だけ利益を上げる転売業者』が許せない」と夏目家。餃子の非正規販売については、焼き餃子協会も注意喚起に加えて少しずつ対策も進めているようですが、現実はなかなか難しいようです。
今は消費者側が知識を身につけ、非正規な販売商品を購入しないように気をつけるしかありません。特に話題の“お取り寄せグルメ”などは、まずは公式サイトで確認するのがよいでしょう。
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