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鞘師里保「実物の自分と、考えている自分でピントが合った」 元モー娘。の絶対的エース、ソロ3作目でようやく挑める自分の原点(2/2 ページ)

「今の私が過去の私を連れて、一緒にユニゾンして前に進む」そんな気持ちを込めた新作。

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「ファンの方たちは私に似ている」 鞘師と“さやしい人たち”

鞘師里保
「みんな私みたいだなって。私もファンのみんなも、似た者同士なんです」

―― セカンドツアーが11月21日からスタート。モーニング娘。時代からのファンと、新しいファンが混在する中で、ステージから見ていて今の自分に求められているものはどんなものと考えていますか?

鞘師 分からないんですよ、それが。失礼に聞こえるかもしれませんがそんなつもりはなくて、ファンの方が私がやろうとしていることを信頼してくれているから。いつでも見守ってくれていて、待ってくれている。

―― 実際モーニング娘。卒業からソロ活動の本格スタートまでに5年半かかりました。

鞘師 そうですね。私が決めたことだからとすごい尊重してくださっている。だから何を求められているのか、具体的に私も分かりかねる部分があって。ステージからは昔から知っている顔がたくさん見えて、みんなすごく温かい人たちの集まりだなと感じられる。マスク越しではそれがとても顕著になっています。「なんか私みたいな人がいっぱいいるなぁ」と1人になってから特に思います。性格が私みたい。

―― 鞘師さん自身と、鞘師さんのファンは似ているかもしれないと。反対に鞘師さんからファンの方に、もっとこうしてほしい、ここは盛り上がってよみたいな要望はありますか?

鞘師 私自身も共感できるので強要はできないんですけど、「もうちょっと手を上げて、乗ってもいいよ」と。ライブでも遠慮しちゃって、立っていいところで立てなくて「いいのかな? いいのかな?」という戸惑いが見える。

―― 愛しさを感じる。それがまさに、(ファンクラブ名)“さやしい人たち”だと。

鞘師 そうですね。私がちゃんと「立ってください」と誘導するから別にいいんですけど、何だかそういう「いいのかしら、大丈夫かしら」と気にしちゃう人がたくさんいるのがすごく面白くて、みんな私みたいだなって。私もファンのみんなも、似た者同士なんです。

「先輩としていい背中を見せられる。それが理想」 鞘師里保の向かう先

鞘師里保

―― メンバーや以前から知っている方、そうしたいわば身内の方はソロ活動にどんな反応を示してくれましたか?

鞘師 モーニング娘。でお世話になったスタッフさんから「面白いことしてるなといつも見ているよ」という感想をいただきました。ライブには来られないけど、映像で見てくださっているようです。新作については、後輩の子から「ダンスが楽しみでワクワクするような曲で良かったです」と聞きました。

 「日本人ではあまり見ないタイプのアーティストの楽曲になったね」とも言っていただいて、自分で言うのはちょっと恥ずかしいんですけどすごくうれしいし、3枚目が動き出してから攻めの姿勢を感じ取ってくれている人たちがたくさんいるみたいです。

―― 特にモー娘。1期後輩の佐藤優樹さんは、ブログでかなりストレートにライバル意識を示して、卒業を決めた理由にも鞘師さんの名前を挙げ、「Go-by」のダンスビデオリリース時には「やっさんの視界に入るように頑張る!」と悔しさをつづっていました。こうした後輩の存在は刺激になっていますか?

佐藤さんに「悔しーー」「負けないもん!!!」と言わしめたダンス動画

鞘師 興味を持たれていないのが一番悲しいので、それこそブログで書いてくれたり、悔しがってもらえたりするとうれしいし、ライバルと思ってもらえているうちがチャンスで、言われてるうちが花と思っています。この機会を自分がちゃんと生かしていかないと未来へ進めない。もちろん新しい層にも聞いてほしいので、今までにこだわってばかりもいられないんですけど、ずっと見守ってくれている人たちには「かっこいいね」と言ってほしい。

 そういう姿を後輩にも、ずっと小さいころから見てくれてる人たちにも見せたい。先輩としていい背中を見せられる。それが理想です。

―― そうした姿勢が新作PRの「新しい鞘師を見てもらえるかもしれない、けれどこれが本来の私な気がする」という少し不思議な文章につながってくるように思ったのですが、これを書かれた意図というか心理はどういうところにあったのでしょう?

鞘師里保の直筆メッセージ
「新しい鞘師を見てもらえるかもしれない、けれどこれが本来の私な気がする」

鞘師 客観的に聞くと、今までとは路線が変わったように感じられると思うんです。だけど私からすると、今回の楽曲も今までと同じように自分が本当に好きで選んだ5曲で、ダンスミュージックと自分が同じ地点に立つというのが憧れだった。自分がチャレンジできてるのがうれしいと同時にしっくりくる。これが私らしく音楽ができているということだと感じているので、それが「これが本当の自分なのかも」につながっています。全部が自分の核心に近づいている。そういう感覚を得られているので、「聞き応えとしては新鮮だけど、これが本当かもよ」と。

―― 最後に理想の自分を100%とした場合、今の自分は何%でしょうか? ここまでお話を聞いてきた限り、結構100に近づいてきているのではと感じたのですが。

鞘師 うーん、80%……85%……いや! 80%にしておきます。

 多分この先、今の時点の100%にたどり着いたとしても、そのときはもう100%じゃないんですよ。だから永遠に最高得点80点くらいだと思います。強欲なのかもしれないですけど。

―― すてきだと思います。強欲でいってください。

鞘師里保
「永遠に最高得点80点くらいだと思います。強欲なのかもしれないですけど」

鞘師里保 3rdEP「UNISON」11月16日(水)発売

トラックリスト

1.Marge 作詞:カミカオル, 鞘師里保/作曲: Nanami, ViiiV

2.WE THE ONES 作詞:ViiiV, カミカオル, 鞘師里保/作曲:Nanami, ViiiV

3.Stupid 作詞:カミカオル, 鞘師里保/作曲:Daniel Kim, Dawn Elektra

4.Melancholic Blvd. 作詞:おかもとえみ, カミカオル, 鞘師里保/作曲:Caroline Gustavsson, Chris Meyer, Carlos Okabe

5. DOOM PA 作詞:カミカオル, ViiiV, 鞘師里保/作曲:Nanami, ViiiV

<通常盤>

品番SAVR-0006

2,273円+税

CD歌詞

<初回限定盤A>

品番SAVR-0007

3,182円+税

CD歌詞

DVD付き

(UNISON特製スパイスカレーを作ろう)

<初回限定盤B>

品番SAVR-0008

4,364円+税

CD歌詞

DVD付き

(2022年5月28日、誕生日当日に開催された初のファンミーティング「RIHO SAYASHI Fan Meeting PLAYGROUND!vol.1」総集編)

LIVE情報

RIHO SAYASHI 2nd LIVE TOUR 2022 UNISON

■11月21日(月)@東京・Zepp Haneda 開場17:45 / 開演18:30

■11月30日(水)@愛知・名古屋DIAMOND HALL 開場17:45 / 開演18:30

■12月1日(木)@大阪・心斎橋BIGCAT 開場17:45 / 開演18:30

■12月10日(土)@宮城・仙台PIT 開場16:45 / 開演17:30

■12月17日(土)@福岡・Skala Espacio 開場16:45 / 開演17:30

■12月18日(日)@広島・BLUELIVE HIROSHIMA

<昼>開場13:45 / 開演14:30<

<夜>開場17:15 / 開演18:00

■12月29日(木)@東京・Zepp Haneda

<昼>開場13:45 / 開演14:30

<夜>開場17:15 / 開演18:00


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