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キャンプ場に焼け焦げた石油ストーブが放置、あわや山火事 利用客の行いを嘆くオーナーに話を聞いた(1/2 ページ)

当該の利用客からは後日に謝罪とストーブの回収の申し出があったそうです。

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 キャンプ場の利用客が、焼け焦げたストーブを放置していた――。山火事になりかねないマナー違反を嘆く、オーナーのツイートが注目を集めています。投稿者のリターンな日々(@nasu_itamuro)さんに、当時の状況を聞きました。

ストーブ 放置されていた石油ストーブ

 投稿者は、栃木県にある那須高原ITAMUROキャンプ場のオーナー。ある日、利用客から「小川に石油ストーブ置いてますか?」と連絡を受けて確認に行ったところ、数日前の利用客が残していったとみられる、問題のストーブがあったといいます。

ストーブ 点火レバーや灯油タンクののぞき窓まで焼けただれている
ストーブ かたわらには焦げた灯油タンクも投げ出されていた

 ストーブは点火レバーや灯油タンクまわりが焼けただれ、付近には抜き取られたタンクも放置されています。リターンな日々さんは、点火状態でタンクを外したか、何かしらの可燃物がストーブに飛び散ったか、利用客が持ち込んだ石油ストーブの扱い方を誤ったものと推測。いずれにせよ、「山火事寸前の燃え方をした痕跡」とみています。

ストーブストーブ 周囲にはオイルランタンやタバコの吸い殻など、ゴミも多数散乱していた

 リターンな日々さんが嘆いているのは、利用客が惨事を起こしかけたことよりも、むしろそれを黙って帰っていったこと。ぼやを起こした時点で管理棟に救援を求めてほしかったし、せめて事後報告をもらえれば、ストーブの処分など対応できたと語ります。

 一連のツイートは「マナー以前の問題」「アウトドア好きとして悲しい」と話題に。「一歩間違えば危ないところだった」「山火事にならなかったのが幸い」との声が上がりました。なお、拡散の結果、ツイートはストーブを放置した利用客にも届き、後日「直接の謝罪と、石油ストーブやごみの回収をさせてほしい」と申し出があったとのことです。

投稿者「一瞬頭が真っ白になった」

 編集部はリターンな日々さんを取材し、詳細な状況やキャンプ場での火の取り扱いなどについて聞きました。

――ストーブを発見したときにどのように感じましたか。

リターンな日々発見したときは、正直なところ何が起こっているか理解できないほど、一瞬頭が真っ白になりました。石油ストーブが焦げてタンクが捨ててある状況から、何が起きたのかまったく理解できませんでした。時間が経つにつれて、ツイートしたようにいろいろと理解できたところがあります。

――ストーブの扱いについて、那須高原ITAMUROキャンプ場ではどのようなルールを設けていますか。

リターンな日々特に細かいルールは設けていません。ただ、今回このようなことが起こってしまったので、残念ながら今後は注意喚起をしていかなくては……とも考えております。

――これからの季節、キャンプ場で暖房器具を使うことも多いと思います。お客さんに気をつけてほしいことがあれば教えてください。

リターンな日々暖房器具で気を付けてほしいことは一酸化炭素中毒です。一酸化炭素チェッカーを使用している人は多いのですが、性能がまちまちで反応しない製品があるとも聞いているので、1つだけでなく数種類をテント内で使用してほしいです。

協力・画像提供:リターンな日々(@nasu_itamuro)さん

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