食品サンプル製造メーカー・いわさきがTwitterで公開した“エビ天作り”の実演動画が「職人技」「すごい」と話題になっています。現代の天ぷらの食品サンプルはこうやって作られているのか……!
食品サンプル製作歴38年の職人、製作本部長がエビ天の「揚げ衣」を実際に完成させるまでの過程を見られます。一度エビを覆うようにかけた樹脂を、高温の熱風を吹き出すホットガンで散らしながら固めていくという作り方で、1分ほどで本物そっくりなエビ天ができあがります。
サクサクしておいしそうな見た目の質感がさすがのクオリティーです。見ているだけでお腹が空いてくる……。
同社によると、溶けたロウ(蝋)をお湯に垂らして“天ぷら”を作るのは昭和前半に使われていた手法で、「現在飲食店に並んでいる天ぷらは全部、この(※上記動画の)方法かと思います」とのこと。理由は、ロウが熱に弱く日差しで溶けてしまうためで、耐久性の高いビニール樹脂へと移行していったのだとか。
今回の動画は、いわさきグループの創業90周年を記念した食品サンプルのイベント「おいしさのアート展 in大阪」での実演で、現代の製法を披露するのは初めてとのこと。ちなみに同イベントでは、ロウを使った食品サンプル製作体験も開催しています。
コメントでは「面白い!」「すげえええ」「おいしそう」と興奮する声が寄せられ、「お湯の中で海老に衣を垂らすのしか知らなかった」「ホットガンでやるのは初めて見た」と作り方とその職人技に驚く声が上がっています。
「おいしさのアート展 in大阪」は、あべのハルカス近鉄本店(大阪市)で1月10日まで開催中。本物と見まごうほどのリアルな作品から、製作技術者の遊び心が加わった作品まで、さまざまな食品サンプルが数十点展示されています。
イベントでの「食品サンプル天ぷら」実演の様子
画像提供:株式会社いわさき(@IWASAKI_SAMPLE)さん
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