サウナで出会ったヤクザと薬剤師のすれ違いコント漫画が、思った以上にすれ違いが成立していました。どっちも“ヤク”扱ってるしな……。
昼間のサウナを楽しんでいた一人のヤクザ。入れ墨をしていないこともあって、見た目はただのコワモテのおじさんです。そこにもう一人コワモテのおじさんが入ってきました。そこでヤクザが同業者だろうと察知し、「ひょっとしてクスリを扱う仕事をされてませんか?」と、確信を持って尋ねました。
男が「なんで分かったんですか!」と応じたのがすれ違いの始まり。ヤクザの言う「クスリ」は違法薬物ですが、男が思い浮かべたのは医薬品の方。彼はイカつい顔をしただけの薬剤師だったのです!
一方はヤクザ同士と思い、もう一方は薬剤師同士だと思い込んだまま会話はなぜか成立。薬剤師が昨今の医薬品不足を「在庫不足」とため息をつけば、ヤクザがチャカやドスのことと勘違いし、「法律やルールでがんじがらめ」とヤクザが暴対法を嘆けば、薬剤師が医薬品周辺の規制や条例を思い浮かべて同意します。
どちらにもノルマが課せられることがあるという共通点もあり、「この業界にノルマはそぐわない」と意見が一致。薬剤師が退職を提案すると、ヤクザは一度は育ててくれた恩義があると反発したものの、上と話してみようと考えを変えました。
ヤクザらしく「そんでもまあ指の一本や二本は覚悟せな」と言ったので、これはいよいよ相手がヤクザだと気付いたかと思いましたが……?
全く共通点がないような立場の2人なのに、半ば強引ながらも会話が成立している漫画。読者からは「処方箋薬局行ったら思い出し笑いしそう」「固有名詞を伏せるだけでこんなに異業種で分かり合えるとは」などの声が寄せられています。
作者は薬剤師系・医療系作品を主に手掛けている漫画家の油沼(@minddive_9)さん。現在『クスリとリスクと薬剤師』『マンガでわかる薬剤師:あなたの知らない調剤薬局の裏側』が販売中です。
作品提供:油沼(@minddive_9)さん
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