日本女子プロ将棋協会は、所属女流棋士の堀彩乃女流1級がステージ2の舌がんと診断され、1月下旬に手術を受けたと2月21日に発表しました。転移はなく、術後の経過は順調とのことです。
堀さんは2022年2月頃に口内炎のような症状を感じたといい、歯科医院を受診。舌に歯が当たって傷ついている可能性を疑い、かみ合わせ調整やマウスピースで様子を見ていたといいます。
口内炎は治らず、痛みも増したことから堀さんは12月から精密検査を受診。2023年1月に受けた2度目の検査の結果、MRI画像で舌がんと診断されました。28日から入院し、31日に「舌の半分と周辺リンパの切除手術」「舌の再建移植手術」を受けたということです。
日本女子プロ将棋協会は今後について、「堀女流1級の復帰を全力でサポートしてまいります。将棋ファンの皆さまと関係各位におかれましては、温かく見守っていただけますよう、何とぞお願い申し上げます」とコメントしました。
今回の発表を受け、堀さんをよく知る人もツイートを投稿。現在、堀さんと同じ29歳の渡部愛女流三段は、「最初に聞いた時は本当にショックで、同い年の仲間がまさか……と信じられない気持ちでした」と回顧しつつも、「本人が1番大変と思いますが、誰よりも前向きな言葉が多く今も回復に向けて頑張っています」と、現在の堀さんについてつづっています。
中倉宏美女流二段は手術の2週間後に電話をしたといい、「いつもコツコツと真面目に将棋に取り組んでいる(もちろん、お酒やタバコなどもしない)彼女が、、なぜ、、と神様を恨みました」と告白し、堀さんの回復を応援すると投稿。また島井咲緒里女流二段も「できる限りサポートしたいと思います」とツイートしました。
舌がんの公表に際して、堀さん本人もコメントを発表しています。
堀彩乃女流1級のコメント全文
いつも応援してくださりありがとうございます。突然のご報告となり、ご心配おかけします。舌がんと診断されたときは、嫌な予感が当たってしまい残念でした。ただ、今は与えられた試練を冷静に受け止めています。
手術後は、順調に回復しております。とはいえ、舌の半分と周辺リンパを切除していますので自然に言葉を発する事が少し困難になります。当面の間、イベントの聞き手や記録係など、言葉を多く発するお仕事は控えさせていただきます。
今はしっかり治療とリハビリに専念し、元気な姿で将棋を指せるように頑張ります。盤上に復帰することで、同じ病気やさまざまな病気と闘っている人に勇気や希望を与えることができればと感じています。これからも応援をよろしくお願い致します。
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