もしもデスゲームに関わる人が全員人見知りだったら……? という状況を描いた短編アニメ「人見知りだらけのデスゲーム」シリーズが、Twitter上で合計1600万回以上の再生を獲得する人気となっています。
シリーズ第1段では、どこかの部屋に連れてこられた2人の参加者が目覚める場面から始まります。デスゲームあるあるな展開ですが、2人は極端な人見知りのため「あっ!」「あっあ!」と言葉にならない挨拶をすると、すぐさま沈黙。そこから会話を切り出すタイミングを探り合った揚げ句に、お互いに言葉を遮っては「あっあっごめんなさい……」と、延々譲り合いを繰り返します。話が、まったく進まない。譲るならむしろ譲ってしまえばいいものを……!
さらに部屋に設置されたモニターが点いて、黒幕であるデスゲームの主催者も登場。通常であればここで淡々とデスゲームの残虐なルール説明が行われる場面ですが、彼もまさかの人見知り。「あっあっ、これ、うつ、映ってますか…?」「あっ、スイマセン何かあの……」と謎の腰の低さです。これに対しデスゲーム参加者も「いやいやいやいや」と相手をおもんばかるため、もはや誰が誰をもてなしているかも分からない状況に。
そんな人見知りたちが織りなす、全く殺伐としないデスゲームは一躍SNSで人気に。第2弾の「毒ガス部屋」と題された動画では、主催側のパワポ進行がグズグズすぎるせいでルール説明がままならず参加者との間で気まずい沈黙が流れたり、第3弾「闇のカードゲーム」ではルールが複雑過ぎてやはりゲーム進行が難航したりと、さまざまなシチュエーションが描かれています。
現在シリーズは第4弾「追放者投票ゲーム」まで公開中。参加者と主催者が相乗効果でテンパっていくのが妙にリアルで、見ているこちらが思わず頭を抱えそうになる展開の連続です。
一連の動画に対し、Twitterでは「妙に丁寧な口調になっちゃうのわかる」「集団だとあんま喋んなくなるのしっかり再現されてる」「ゲームマスターも絶対いいやつで草」と、作者の人見知りに対する解像度の高さや、ギャグのキレに絶賛が寄せられています。今後さらなる続編があるかは不明ですが、もしあるなら、人見知りな登場キャラたちが一体どんな“デスゲームあるある”な状況に投げ込まれるのか、期待してしまいますね。
投稿者はKYS(@KYSdane)さん。「『にんげんっていいな』だと思ったら『残酷な天使のテーゼ』だった」など、尖ったセンスの短編アニメを多数公開しているほか、YouTubeチャンネル「KYS動画研究所」ではゲーム実況でも活躍しています。
作品提供:KYSさん(@KYSdane)さん
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おそらく(たぶん)すごい記録。