目が見えない弟犬の散歩を補助する元保護犬 自然にとった優しさあふれる行動に「見習わなきゃ」「感動しました」

本当の優しさってこういうこと。

[Yuki，ねとらぼ]

　目が見えないワンちゃんのお散歩を補助する先輩犬の動画がInstagramに投稿され、「すごいよね〜　こういう自然体の思いやり」「兄弟愛　素晴らしいです」と話題になっています。投稿は記事執筆時点で9万7000回以上再生され、約1万2000件の“いいね”を獲得しています。

　話題となっているのは、元保護犬の「ロコ」くんと、同じく元保護犬で先住犬の「アロハ」くんです。ロコくんは生まれつき眼球がないので、目が見えません。保護団体で暮らしていた生後4カ月のころに飼い主（@lomilomi_secretgarden）さんとの出会いがあり、2022年6月から家族の一員として一緒に暮らしています。

右がロコくん、左がアロハくんです

　今日も一緒にお散歩に出かけたロコくんとアロハくん。ロコくんは、目が見えない代わりに耳がとても良くて、音を聞きながら日常生活が送れています。飼い主さんの言葉を首をかしげて一生懸命に聞く様子は以前にも話題となりました（関連記事）。でも、お散歩はちょっと苦手なのだとか……。

「そっちは危なそうだなぁ……」

道路の脇は斜面になっています

「ロコ、場所変わろう」

　トコトコと軽快に歩く2匹ですが、道路の脇は斜面になっていて、万が一落ちたら危ないようにも見えます。ロコくんは首をつっこんで斜面の方に行きそうになり……！　それを見ていたアロハくん、道路脇を歩いていたロコくんの右側に体を入れ、自分が端っこを歩くようにしました。こうすれば、ロコくんが間違って斜面の方に行きそうになっても大丈夫と思ったのでしょうか？　なんて優しいお兄ちゃんでしょう。

「僕が端っこを歩くよ！」

歩く場所を入れ替わりました

これで目が見えないロコくんも安心です

　位置を入れ替えた後も少し前を歩き、ロコくんを先導しながら気を使っているようです。ドッグランに行けば、違う人のところに行くロコくんをずっと心配して見守るなど、ロコくんのことをとても大切にしているのだそうです。

　お家に来たばかりのころは、体当たりしてきたりごはんを横取りしてきたりのロコくんとケンカになることもあったアロハくん。今ではアロハくんより体も大きくなり家族との生活もずいぶん慣れたロコくんですが、アロハくんにとってはずっと目が離せない弟なんですね！

ロコくんをケアしながら先導するアロハくん

なんて優しいお兄ちゃんでしょう！

　動画には、「滲み出る自然の行動に涙が出ます」「2人ともまとめてぎゅーしたいですー」「尊いです」など、アロハくんの優しさに泣けてくるといったコメントが寄せられています。

　2匹の他に、同じく元保護犬の「スノー」ちゃんも一緒に暮らす元保護犬三姉弟のにぎやかな毎日は、飼い主さんのInstagram（@lomilomi_secretgarden）で見ることができます。また、飼い主さんが経営するハワイアンロミロミサロン SecretGarden（兵庫県西宮市）ではその収益の一部を保護犬活動のため、保護団体へ寄付しています。

わー、急に方向転換したら危ないよ！

画像提供：Secret Garden（@lomilomi_secretgarden）さん

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