近年、動物の虐待や飼育放棄、悪質な業者による販売、不適切な飼養が社会問題となっています。個人や団体、地域が行き場をなくした動物たちを守るため、日々保護活動に取り組む一方で、動物たちが命を失う悲劇は後を絶ちません。
私たちの身近な場所で繰り返されている、動物たちの殺処分や衰弱死などの厳しい現実。しかしまた一方で、動物との心あたたまる出会いや愛に満ちた生活が、保護活動によって生まれ、営まれていることも事実です。微力でも地道に保護という選択を伝え続けていくことが、動物たちの命を守ることにつながるかもしれません。
そこで、ねとらぼ生物部では保護動物と暮らす読者にアンケートを実施。寄せられた数々のエピソードと写真を紹介するとともに、尊ぶべき命の輝きや、愛する家族との暮らしの喜びを伝えていきます。
第19回は飼い主・おぽぽさんと暮らす元保護犬「こむぎ」くん(5歳)、「らむね」ちゃん(9歳)、「つむじ」くん(3歳)。さまざまなバックグラウンドを持つ3匹のコーギーとの出会い、きょうだいとともに明るい笑顔を取り戻すまでのエピソードをご紹介します。
―― 3匹との出会いと、保護当時の状況を教えてください
おぽぽさん:こむぎは2018年10月、1歳半のときに里親募集で出会いました。わが家へ来るまでに里親が2回変わったそうですが、トイレなど完璧にしつけされており、初日からすんなりなじんで“ヘソ天”で寝ていました。
らむねは元繁殖犬で、保護活動をされている方によって保護された子です。私とは2019年1月、らむねが6歳のときに里親募集で出会いましたが、今まで狭いところにいたためケージが苦手で、常に不安そうな顔をしており、寝るときも体を立たせていました。
また今まで好きなようにトイレをしていたようで、しつけには悩みました。おなかの中に回虫がいたり、膿皮症になったりと、病院のお世話にもなりました。
つむじは2020年4月、生後4カ月のときに迎えました。もともとはてんかん疑いのためペットショップに流通できず、保護施設にいた子です。
ハウス内にあるトイレで寝たり暴れたりと元気で、私が一からパピーを育てるのは初めてだったということもあり、かわいいけど大変でした。
―― 3匹の現在の様子を教えてください
おぽぽさん:わが家は、さまざまな事情を抱えた子を迎えています。現在はみんな元気に過ごしており、私自身、3匹個々の性格などを考えながら暮らしています。
―― 最後に、保護動物に対する思いを聞かせてください
おぽぽさん:ペットショップで迎えても、保護施設から迎えても、最後までみとる気持ちで飼ってほしいです。里親募集中の子も、みんな幸せになってほしいです。
(了)
「コーギーを飼いたいという夢があったので楽しみでした」と語るおぽぽさん。現在の3匹の笑顔は、おぽぽさんが献身的な愛情を注ぎ育てたこれまでの日々の証ですね。
さまざまな事情を抱え、“里子”という形でおぽぽさんと出会った3匹。今ではきょうだいとして仲良く過ごしている姿に心があたたまります。これからもご家族と健やかに暮らしていってくださいね!
ねとらぼ生物部では、引き続き「保護動物のエピソード&お写真」を募集しています! 犬猫、小動物、爬虫類など、動物のジャンルは問いません。アンケート内容とお写真は部内で審査の上、記事で紹介する可能性があります。
愛する家族との出会いのエピソードや、クスッと笑ってしまうかわいいお写真など、お気軽に【こちら】までお寄せください。皆さまからのご応募、お待ちしています。
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