生徒に売れ残りのカイロを買わせた購買のおばちゃんの漫画に、「かっこいい」の声と寄せられています。隠されていた優しさが沁みるお話で、このおばちゃんが生徒に人気なの分かる気がします。
ある高校にいる購買のおばちゃん、千代さんには「預かり屋」という側面もあります。先生から没収されるようなものを一時的に預かっておくサービスをしていて、生徒は”預かり代”として何かひとつ買っていくのがルールです。
この日男子生徒が預けてきたのは、放課後デートで彼女に渡すお菓子でした。浮かれた男子生徒とは反対に、新聞に夢中で生徒には無関心のような素振りを見せる千代さん。しかし、男子生徒は千代さんがちゃんと生徒のことを気にかけていたと、後で知ることになります。
放課後、デートの帰り道に天気が変わって冷えてきたところで、男子生徒は千代さんから売りつけられたカイロがあることを思い出しました。「在庫がたくさん残ってるから、あんたたち生徒に売りつけようと思って」と言っていた千代さん。本当は天気が悪くなって寒くなると新聞に載っていたため、放課後デートする生徒たちが寒くならないようにカイロを2枚押しつけたのでした。
漫画には「千代さん、カッコいい」「千代さんみたいな女性に憧れます」「千代さん、最高です」など、千代さんの不器用な優しさにコメントが寄せられています。また「もっと購買の人に話しかけてればよかった」など、購買の人を懐かしむ人からもコメントが届いています。
作者は漫画家の羊の目。(@odorukodomo8910)さん。千代さんや生徒たちが登場する漫画『アウトサイダーズ』が販売中です。
作品提供:羊の目。(@odorukodomo8910)さん
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