生まれたばかりの妹が、全く耳が聞こえなかったら……。姉の反応や、2人の成長を描いた漫画に大きな反響がありました。
妹の沙希が生まれて、とても喜ぶ明日香。お姉ちゃんとしていろんなことを教えてあげたり、遊んであげたり、大きくなったら一緒に恋バナをしたりしてみたいとワクワクしていました。
ある日学校から帰宅すると、母親から沙希の耳が全く聞こえていないことを知らされます。明日香はカバンも下ろさず家から飛び出しました。
ショックを受けて出ていってしまったと思った母親でしたが、明日香は手話に関する本を持って家に帰ってきました。閉館間際の図書館に急いで本を借りに行っていたのです。
明日香はベビーベッドの沙希をのぞき込んで言いました。「聞こえないっていうのは 聞こえてる側から世の中を見た時の話だもんね」。沙希にとっては、聞こえないのが当たり前の世界だと理解していました。
「勝手に悲しんだりしない 沙希の世界は正しく回っているよ」。自分から手話を学び、妹に教えようとする明日香。成長した2人は手話で自分の気持ちを伝え合う姉妹になっていました。
漫画には「胸が熱くなって涙か溢れてきました」「素敵すぎる いいお姉ちゃん」など感動する声が多数寄せられました。特に、沙希が赤ちゃんのときに明日香が教えた「好き」の手話を、成長した2人が互いに伝え合っている場面に「もう涙腺が耐えれなかった」と心揺さぶられる人が多くいました。「手話の勉強したくなってます」という人も。
一方で、「世のお姉ちゃん達。プレッシャー受けなくて良いからね。戸惑ったり葛藤したりして当然だから」というコメントもありました。明日香の前向きなところや行動力は素晴らしいけれど、誰もが最初から彼女のように受けとめられるものではないのかもしれません。
作者は漫画家・イラストレーターの羊の目。(@odorukodomo8910)さん。制作した漫画をTwitterに投稿しており、青春と恋を描いた『1%ORANGE sideA』『1%ORANGE sideB』などが書籍化されています。
作品提供:羊の目。(@odorukodomo8910)さん
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