きょう15日、気象庁は最新の1か月予報を発表。全国的に気温は平年より高く、梅雨明け前から猛暑に警戒が必要です。10年に一度クラスの高温予想が発表された所も。また、梅雨前線の活動が活発になる時期もあり、梅雨末期の大雨に警戒が必要です。今年の梅雨明けは?
気温は平年より高く 10年に一度クラスの高温予想も
きょう15日、気象庁は最新の1か月予報を発表しました。全国的に暖かい空気に覆われやすく、気温は、西日本、東日本、北日本で平年より高くなるでしょう。沖縄・奄美は、平年並みか高い見込みです。梅雨明け前から、気温も湿度も高く、猛烈な暑さに警戒が必要でしょう。
また、きょう15日は東北、関東甲信、東海、北陸、近畿、中国地方に「高温に関する早期天候情報」が発表されました。10年に一度クラスの高温予想が出ています。
今後、2週間程度、暖かい空気に覆われやすく、21日頃から気温がかなり高くなる可能性があります。また、東北と関東地方では18日も気温がかなり高くなることが予想されます。熱中症対策など健康管理に注意し、農作物や家畜の管理などにもご注意ください。
翌日や当日に熱中症の危険性が極めて高い気象状況になることが予測される場合には、「熱中症警戒アラート」が発表されますので、早めに対策を行ってください。
※高温に関する早期天候情報は、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」確率が30%以上と見込まれる場合に発表されます。
梅雨末期の大雨にも警戒 降水量は平年並み
この先1カ月、全国的に降水量と日照時間は平年並みの予想です。
梅雨前線は、南から北へ順調に北上する見込みです。太平洋高気圧は、6月下旬頃から次第に勢力を強め、それとともに梅雨前線は西日本や東日本に停滞しやすくなる見込みです。
その後、7月上旬以降、太平洋高気圧は西日本の太平洋側に張り出しを強め、7月中旬には北への張り出しを強めると考えられます。
6月下旬から7月上旬にかけては、広い範囲で梅雨前線の活動が活発となり、大雨になることもあるでしょう。
まだまだ梅雨前線による大雨シーズンは続く見込みです。今年は6月はじめから、四国や近畿、東海、関東甲信など、記録的大雨となっている所があり、少しの雨でも災害リスクが高まる恐れがあります。梅雨明け後にも大雨に見舞われることがあるため、情報には注意が必要です。大雨が予想される際には安全な行動をとってください。
今年の梅雨明けは?
きょう15日、日本気象協会は第1回「梅雨明け予想」を発表しました。
今年の梅雨明けは、沖縄や奄美では、平年並みで6月下旬、九州や中国、四国、近畿、東海、関東甲信では、7月中旬に梅雨明けが予想され、平年並みか平年よりも早い見込みです。北陸や東北は7月下旬で平年並みでしょう。
平年に比べて大きな差はなさそうですが、九州から関東甲信にかけては、本格的な夏の到来が少し早まる可能性があります。梅雨明け直後は、厳しい暑さが続くため、これまでより一層、熱中症に警戒が必要です。
※梅雨明け平年日
- 沖縄 6月21日ごろ
- 奄美 6月29日ごろ
- 九州南部 7月15日ごろ
- 四国 7月17日ごろ
- 九州北部、中国地方、近畿、東海、関東甲信 7月19日ごろ
- 北陸 7月23日ごろ
- 東北南部 7月24日ごろ
- 東北北部 7月28日ごろ
北日本:北海道・東北 東日本:北陸・関東甲信・東海 西日本:近畿・中国・四国・九州
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