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「プロ野球ってファンへの福利厚生が良くないですか?」 WBCをきっかけに初めて球場に行った“アラサー女性オタク”に起きた変化がすごかった(2/2 ページ)

観戦ガイドと共にお届けします。

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――そもそも、この日は2人ともはじめて観戦するので、イベントをやっている日にしよう! と私が設定したのですが、結果的に12回まで延長して引き分け、試合時間は5時間弱という、なかなかない長さのハードな試合となりました。正直、「どうしよう、観戦がトラウマになっちゃうかも……」と思いながら見ていたのですが、そのあたりはいかがでしょうか。

大将:延長のルールを知らなかったので、「もしかして、野球って永遠に終わらない……?」と思いましたが、サッカーと比べて点が入るシーンが多かった(この日のスコアは3-3)ので、楽しめました。2アウトだけど満塁! とか、はらはらする場面も多かったし。あとは、「野球見に行く!」とTwitterに書いたら、各方面から「私の推しを見てくれ」というアドバイスをいただいたので、柴田竜拓選手、大田泰示選手に注目して見られたのもよかったですね。

野球初観戦のポイント4
注目ポイントがあると楽しみやすいです

――やはり、他の人の推しであっても「推し選手」がいると、見るポイントがわかりやすく、楽しみやすいですよね。さめぬいさんは、山崎康晃投手が登板したことにより念願の「ヤスアキジャンプ」を見られましたが、いかがでしたか?

さめぬい:運良く見られましたね。やっぱりうれしかったし、一番テンションが上がりました! あと、ライブなどと違ってみなさん話しながら観戦しているので、後ろの席の方の声がけっこうよく聞こえるのが印象的で。「上茶谷、“神”茶谷だな〜!」とか、他の人が楽しんでいる声を聞くのも球場ならではの体験で楽しいですね。コロナ禍でライブやコンサートに行くこともなかったし、久々の声出し現場で気分が上がりました。

――応援歌やチャンステーマも現地で聞くとは迫力がありますよね! 観戦中には、球場グルメやお酒という楽しみもあります。さめぬいさんはビールをけっこう飲まれていましたが。

さめぬい:ビールに関しては、これが売り子さんかー! という感動がありました。ハマスタは、ベイスターズオリジナルのクラフトビールがあるのもいいですね。

左から、ベイスターズエール(2022年撮影)、ベイスターズラガー。ベイスターズオリジナルのクラフトビールです(撮影はすべて編集部)

大将:売り子さんめっちゃかわいかった。全員かわいかった。素晴らしいことです。「お酒が飲めたら、絶対この子からずっと買う……!」っていう子がいたので、下戸で命拾いしましたね。でも、ソフトドリンクもっと売ってほしいなぁ。お酒のめないけど、売り子さんから飲み物を買いたい。

――売り子さんのドリンクはどうしてもお酒がメインになってしまうところはありますよね。同じように、ここがもうちょっと違ったらいいのに……と感じる部分はありましたか?

さめぬい:しょうがないけど、やっぱりトイレは並ぶね。これは私がビールを飲みすぎて、何度も行ったというのもありますが……。

大将:球場って、女性用トイレの方が数が少なかったりするのかな? 宝塚の劇場は、女性客が圧倒的に多いので、女性用トイレがめちゃくちゃ多くて回転率がいいんですよ。あと私は、椅子がもう少し広かったらいいなぁと思った。今回は両隣が友達だったから、手や体があたってもよかったけど、知らない人だったらちょっとちぢこまっちゃうかも。

野球初観戦のポイント5
席が狭い場所もあるので、汗対策もあると安心

――椅子の狭さは、どこの球場でも気になるかもしれません。広めのテーブル席などもあるので観戦スタイルにもよるかもしれませんが、暑い季節は汗をかきやすいこともあり、特にとなりに気を使いますよね。この日も日差しが強くなかなかハードな観戦となりましたが、お2人とも試合後に「また野球見に行きたい!」と言ってくれたことが私はうれしくて……!

大将:天気がよかったことで、球場という場所が、広々としていて解放感があり、公園に友達とピクニックに行くような楽しさがあることを知れました! 選手で「この人!」っていうのは見つけられなかったんだけど、球場っていいところだな、というのはしっかり心に残りました。

 なので、次はベルーナドームにいきます。他の球団にもディアーナみたいなパフォーマンスチームがいるんでしょ? 行ったら絶対かわいい子がいるってことでしょ? 全チーム見たいですね……!

埼玉県所沢市にある埼玉西武ライオンズの本拠地・ベルーナドーム。「獅子まんま」と呼ばれるグルメが充実しており、ピザがおいしいことでも知られています(撮影はすべて編集部)

――ベルーナドームは、私も大好きな球場です。埼玉西武ライオンズの公式パフォーマンスチーム「bluelegends(ブルーレジェンズ)」もかわいいですよ! どこの球場にもそれぞれの良さがあるので、いろいろな場所に足を運びたくなります。一方、さめぬいさんは、この観戦をきっかけに、どんどん「ベイスターズ沼」にはまっているようですが……。

さめぬい:あのあと、ベイスターズの試合の結果などをこまめにネットで検索するようになって。そしたら、小林さんがスポナビのアプリを入れろ!」と教えてくれたんです。こんな便利なものが!? と思い、すきま時間にアプリを見るようになって……気づいたらこんなことに。

――しれっとベイプラ(ベイスターズプライムカメラ。試合のライブ配信などが見られるベイスターズ公式アプリ)にも、ファンクラブ(B☆SPIRIT友の会。ベイスターズの公式ファンクラブ)にも入っているし。

さめぬい:ファンクラブに関しては、いいタイミングではじめて入会する人に向けたライトプランが登場してしまったので……需要を分かられてる!

LINEの画面
ファンクラブ入会までの決断が早すぎるさめぬいさん

――推し選手はできそうですか?

さめぬい:いまのところ、出身地に縁のある入江大生投手ですかね。もし、いまも横浜の実家にいたら、ハマスタもファームも遠くないし、休日に通いまくってやばかったかも……。というか、プロ野球ってファンへの「福利厚生」が良くないですか? 自分含め、何かを追いかけた経験がある人が暇を持てあますと、そこがしっかりしてるエンタメに落ちやすいのでは?

大将:チケットも、ライブやコンサートと比べて場所ごとに値段設定が細かいので納得して買えるのがいいですよね。再入場ができないライブハウスに半ば監禁されていたバンギャル時代を思うと、途中退席や飲食が可能なのもうれしい。

さめぬい:席も課金すれば豪華になるし! それこそ、会社の福利厚生でシーズンシートを取ってるところもあったりして、エンタメとしての歴史があるなぁとしみじみします。

左から、ハマスタの内野席、外野席から見た風景。座談会参加者が観戦した日は内野席を選びました(撮影はすべて編集部)

大将:あとこれは球団によるのかもしれませんが、かなりの頻度でイベントなどのいろいろな企画を打ってる印象があります。

さめぬい:イベントの多さも、グッズの豊富さもすごくて、なんというかすごくファン目線だよね!

野球初観戦のポイント6
試合の勝ち負けはありますが、福利厚生がいいジャンルです

――選手たちの真剣勝負が見られるだけでなく、各球団がいろいろな趣向を凝らした企画が毎シーズン行われるのも魅力ですよね。これからお2人が野球をもっと楽しんでくれると思うと、いちファンながらとてもうれしいです。最後に、これから野球を初めて見に行く人にお2人が伝えたいことがあれば教えてください。

さめぬい:実際に野球を見に行ってみごとに沼にハマりました。同じく沼にハマりそうな人には、観戦後にベイスターズファンの女の子を描いた漫画『ポテン・ヒット・ガール』を読むことをおすすめしたいです。こんな推し方があるんだ! と、野球ファンへの解像度がグッとあがりました。

大将:野球の試合は観たらもちろん楽しいけど、その前に、まずは球場というという場所が、おいしいごはんがあって、屋外球場なら晴れてる日は最高な、すてきな場所であることを知ってほしいです!


 なおこの座談会の収録後、大将さんもスターマンとディアーナを見るためにめでたく(?)ベイプラに登録。野球って、そんなに急にハマり、流れるように課金をすることがあるものなんだ……!?

 このように、プロ野球は選手やチームはもちろん、マスコットやパフォーマンスグループ、さらには球場グルメまで、ファンになるきっかけも楽しみ方もさまざま。プロ野球ファンの裾野が広がっていくのを見守りつつ、いつまでも楽しく野球を追いかけてくれる人が増えるようにと願うばかりです。

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