サッカー天皇杯で7月12日に開催されたFC東京と東京ヴェルディの試合をめぐり、器物損壊やスタジアムでの花火使用という迷惑行為があったとしてSNS上で批判が寄せられています。FC東京側は13日、実行者を特定し、厳正な対処を進めると発表しました。
SNSでは12日、試合会場近くにあるゼビオ(東京ヴェルディの親会社)の店舗看板に、張り紙を貼ったり、生卵を投げつけたりする行為があったとして、現地の様子を撮影した写真が拡散され、「人として終わってる」「捕まってほしい」など批判の声が上がっていました。
これを受けてか、FC東京は公式Twitterで、駅周辺やスタジアム通り、スタジアム敷地内などでの公共物などへの貼り紙や装飾物の汚損などは「絶対にやめてください」と呼びかけていました。
また試合中には味の素スタジアムのゴール裏(ホーム側応援席)で、発煙筒や花火を使用しているのが見られたとSNSで報告されていました。JリーグやFC東京の規定では発煙筒や花火は持ち込みが禁止されており、「これはダメ」「危険な行為」などの声が寄せられていました。
FC東京は13日の発表で「FC東京側ゴール裏自由席スタンド内での火薬類等危険物の持ち込みおよび使用」「飛田給駅前看板の器物損壊」が確認されたと報告。前者については、JFAが定める運営管理規定に違反しており、「決して許される行為ではありません」とコメント。
監視カメラ映像などで確認を行ったほか、危険物が使用されたと思われる位置をクラブスタッフと警備により監視、試合後に同位置に近い一部の観戦者に聞き取り調査を行ったものの、現時点で実行者の特定には至っていないとしてます。現在も継続して調査を行っているとのこと。
また後者の器物損壊については、既に看板の所有者、広告主が警察に被害届を提出し、警察の捜査が進められているとしています。またスタジアム通りの公共設置物やスタジアム敷地内への無許可の貼り紙も確認され、近隣住民からの苦情を受けて、急きょクラブスタッフや警備員による見回りと貼り紙撤去を実施したと報告しています。スタジアムにおける運営管理規定外ではあるものの、捜査協力を求められた場合には協力すると述べています。
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