混雑したプール、一瞬の間に子どもを見失い……子どもが迷子になった体験談漫画に「あらためて注意しようと思えた」と反響(1/2 ページ)
注意しているつもりでも起こること。
混雑したプールで子どもを見失ってしまった……血の気が引くような体験を描いた漫画が3万8000件を超える“いいね”を集め、反響を呼んでいます。
作者のきくまき(@kikumaki00)さんが数年前に、夫と当時3歳の娘さんの3人でプールに遊びに行ったときのこと。プールは人であふれ、とても混雑していたそうです。娘さんは浮き輪を付けて子どもプールで遊んでいました。流れるプールに行ってみようと誘ってみても、「まだここであそぶ」と夢中です。
楽しそうな娘さんを見守っていたきくまきさんたちですが、顔にかかった水しぶきを拭って目を開けてみると、視界から娘さんが消えていたのです。夫がすぐに「手分けをして探そう」と提案し、子どもプールを半分ずつ探すことにしたのですが……。
娘さんを見つけることができないまま、夫の方を見ると、夫も手でバツ印を作っています。血の気が引いていくきくまきさん。夫は、きくまきさんに子どもプールを見ているよう頼んで、ほかのプールを探しに行きました。
子どもプール以外のプールは娘さんの足がつかない深さ。万が一、と頭が真っ白になってしまったきくまきさん。その時……。
大泣きしている娘さんを抱いた夫が戻ってきました。娘さんは流れるプールで、真剣な顔で浮き輪にしがみつきながら流されていたのだそうです。落ち着いてから話を聞いてみると、2人とはぐれてしまった娘さんは、きくまきさんが「流れるプールに行こう」と話していたため、そこに行ったと思ったというのです。
ほんの一瞬目が届かなかっただけで、お互いに見失ってしまう……誰にでも起こり得ることではないでしょうか。混雑したプールでは似たような格好の子も多く、水中にいるかもしれないため、探すのが難しくなります。居場所が分かりやすい工夫やはぐれたときの待ち合わせ場所なども決めておくとよいかもしれません。
この漫画を読んだ人たちからは「一瞬なんですよね。本当に一瞬で消えます。子ども育てるまでわからなかった」「自分の子供だったらと思ったら胃が捻じ切れそうになった。絶対に気をつけます」「ちょうど今日人混みのプールに行ってきたところだったのでめちゃくちゃ想像できてゾッとしました 改めて注意しないとなと思えましたありがとうございます」などの反響がありました。
この漫画の背景などについて、きくまきさんにお話を聞きました。
――この出来事を漫画に書こうと思った理由をお聞かせください
きくまきさん:混んでいるプールは子どもを見失いやすく危険なため、自分の経験が注意喚起になればと思い書きました。
――お子さんが見つかるまでどのくらいかかりましたか
きくまきさん:定かではないのですが5分ほどでしょうか。
――その後、迷子防止のために何か対策していることはありますか
きくまきさん:十分注意していても起こってしまったので、そもそも混んでいるプールには行かなくなりました。プールでは無理なのですが、それ以外ではGPSを身につけさせています。
――漫画への反響について感じたことをお聞かせください
きくまきさん:どんなに気を配っていても、ほんの一瞬で子どもを見失ってしまうことに共感をいただけました。あらためて気を付けよう! と思いました。
日本ライフセービング協会によるプールの事故防止の注意事項では、子どもと「すぐに手を差し伸べられる距離を保つことが重要」としています。一瞬で予想外のことが起きる可能性があるので、安全に気をつけて楽しい思い出を作りたいですね。
作品提供:きくまき(@kikumaki00)さん
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