火災や事故などの危険な状況下で人命救助を最優先に行う消防士。アメリカで2歳の時に消防士に救われた男性が成長し、自分の2歳になる息子を伴って、命の恩人である消防士と対面を果たしたことが話題となりました。
今から23年前の1999年10月のこと。カリフォルニア州ロングビーチで住宅火災の消火にあたった消防士のジェフ・オースさんは、燃え盛る家の中に取り残された2歳の男の子を救うべく、勇敢に炎の中に立ち向かって行きました。何とか家の外に連れ出したものの男の子は心肺停止で危険な状態でした。ジェフさんは諦めることなくすぐに心肺蘇生法を行ったところ、男の子はかろうじて息を吹き返したのです。
男の子の名前はザビエル・ディンプルズ。ジェフさんに命を救われたザビエルさんは蘇生後1カ月ほど昏睡状態にあったようですが、火事による後遺症などもなく23年後の今立派に成長し、現在結婚して2歳の息子の父親となったのです。そんなザビエルさんは息子を伴ってジェフさんに対面することになりました。ザビエルさんはジェフさんと対面した時のことをTwitterに写真と共に次のようにつづっています。
「私が2歳の時、家が火事になり中に閉じ込められてしまったんだ。そのとき私は死ぬはずだったが消防士のジェフ・オースが私を炎から救い出して生き返らせてくれた。それから23年経った今、ジェフは私の2歳の息子を抱いているよ! 本当に彼がいなかったら私はここにいなかっただろう」
投稿された写真には23年前の2歳のザビエルさんを胸に抱くジェフさんの姿があり、もう一方の写真には2歳の息子を連れたザビエルさんとジェフさんが写っていました。この投稿にはジェフさんが「おいおいっ! 君だって根っからのファイターだよ。正直言ってあの日は君には驚かされたね。結果的に幸運だったと思ってる。君たちを愛してるよ!」と返しています。
現在26歳になったザビエルさんは、ジェフさんにインスパイアされ自らも消防士になるために訓練を受けている最中とのこと。そんなザビエルさんは「ジェフは正直言って私のヒーローなんです。彼は私が最も尊敬する人です」と述べており、ジェフさんを人生の指針としているようです。
Image credit:FF XD(XavierDimples)
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