音楽フェス「SUMMER SONIC 2023」に出演したロックバンド「マカロニえんぴつ」のはっとりさんが8月19日にX(Twitter)を更新。酷暑の中、演奏中に「人が次々と車椅子で運ばれて行く」様子を目の当たりにしたといい、「『早く終わってあげたい』なんてことを何度か考えてしまった」と当日の心境を吐露しています。
「SUMMER SONIC 2023」は8月19〜20日にかけて東京(千葉県)・大阪で開催。一部メディアによると、19日の東京会場では昼時点で最高気温35.2度を記録し、約100人の観客が暑さで体調不良を訴えた他、中には病院に搬送された人もいたとのことです。
マカロニえんぴつは19日の大阪会場「オーシャンステージ」に出演。バンド公式Xによると出番は12時5分で、終了後のポストでは大勢の観客が集う様子が公開されていました。
はっとりさんは同日夜のポストで、「だって、歌っていたら目の前でグッタリした人が次々と車椅子で運ばれて行くんだもん」とパフォーマンス中の一部の観客の様子を説明。「それを見て、実際『早く終わってあげたい』なんてことを何度か考えてしまった。演奏しながら」と心境も明かしつつ、「我々には屋根があって客席は日晒しだから、なおのこと不憫…」と吐露しています。
実際に、酷暑で体調を崩す観客を目の当たりにしたはっとりさん。夏の野外フェスは演者にも観客にも「身の危険」があるとし、「たとえば日が落ちてからスタートとか、気温ピーク帯にはクーリングを挟むとか、たとえばそんな工夫もしていかないと本当に心配かも? 出演時間切り詰めて大勢アーティスト詰め込んでも、人がバタバタ倒れたら台無しだもんなあ」と提案しました。
続けて、「オールナイトでない限りアーティスト出演数は5〜6組? に縮小せざるを得ないので、自ずとフェスそのものの規模や形態が変わってしまうとはおもいますが」と、フェスの時間帯変更によるデメリットにも言及。とはいえ、現状のスケジュールでも夕方以降の出演者は「損」をしているといい、「お客『頭から最後まで観るぞー!』→日中の過酷さに根を上げ泣く泣く帰る→快適なはずの夜、客まばら みたいな」と問題点を伝えています。
はっとりさんのポストには、「はっとりさんだけじゃなくて、この状況目の当たりにした他の出演者さんたちも気持ちよく歌えてないんだろうなぁ」「これが演者からの目線。そりゃいい気分じゃないよね」「アーティストにこんな風に思われるなんて運営は絶対にどうにかしなあかん」「夏フェスでなくていいよね。演者と観客の双方が不安要素を抱いてまでやることの意味」「演者もお客も命あってのエンタメだからね」といった声が寄せられていました。
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確かに心配だ。