問題
解答
両辺のそれぞれを、3で割った余りで分類して考える。
自然数aは、負でない整数kを用いて「3k,3k+1,3k+2」のいずれかの形で表せる。このとき、a2は負でない整数mを用いて、「3m,3m+1」のいずれかの形で表せる。(3で割った余りが0のものは3k、3で割った余りが1のものは3k+1…のように分類している)
同様に自然数bに対しても、負でない整数lを用いて「3l,3l+1,3l+2」のいずれかの形で表せる。このとき、b2は負でない整数nを用いて、「3n,3n+1」のいずれかの形で表せる。
一方で、1224は3の倍数であるから、3で割った余りは0。これまでの話から、a2、b2を3で割った余りはそれぞれ0か1であることがわかっているので、a2+b2を3で割った余りが0となるためには、a2とb2を3で割った余りは両方0となる必要がある。
言い換えれば、「a=3k,b=3l」(k,lは自然数)と表せることが条件を満たすためには必要ということである。これを問題の式に代入してみると、「k2+l2=136」という式を導くことができる。
136は4の倍数であることに注目して、今度は4で割った余りで分類する。先ほどと同様に考えると、「k2,l2」を4で割った余りは0か1のいずれかになることがわかる。条件を満たすには、それぞれの余りが0になる必要がある。
このとき、「k,l」を4で割った余りは0か2であることに注意すれば、「k,l」は偶数であることがわかるから、負でない整数p,qを用いて、「k=2p,l=2q」と表すことができる。これを「k2+l2=136」に代入して、p2+q2=34が導かれる。
これを満たすp,qは5よりも小さい整数であることに注意して値を求めると、「p=3,q=5またはp=5,q=3」であることがわかり、これによって「k=6,l=10またはk=10,l=6」であることがわかるので、求める答えは「a=18,b=30またはa=30,b=18」となる。
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