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エレコムの“USBを物理的にふさぐ情報流出対策グッズ”が話題 「タイムリーな商品」と背景を察する声(1/2 ページ)

情報漏えい対策(物理)。

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 NTT西日本の情報漏えい問題が波紋を呼ぶなか、PC周辺機器メーカーのエレコム製品、「USBポートガード」が注目を集めています。端子を物理的にふさぎ、USBからデータを抜かれるリスクを減らすシンプルな対策。

USBガード 製品としては、USB端子にぴったりはまるプラスチック片。カッターナイフのような本体に複数入っている
USBガード 端子の隙間に詰めて、USBメモリなどを挿入できないようにガード。外すには本体のキャップが必要

 この商品が注目を集めた背景には、NTT西日本グループのNTTマーケティングアクトProCXが10月17日、顧客情報900万件が不正に持ち出されたと発表したことがあると思われます。グループ企業やWOWOW、福岡県といった自治体の情報にも影響を及ぼしたこの情報流出は、元派遣社員が管理者アカウントを悪用してサーバにアクセスし、業務端末からデータを持ち出して生じたとのこと(関連記事12)。

 この問題は、11月7日に開かれたNTTの2023年度第2四半期決算会見でも、質疑応答の席で言及されることに。対策の1つとして、「原則禁止」だったUSBメモリの類を「全面禁止」にすると明言されました。

 すると翌日、エレコム公式X(Twitter)は「とりあえず、情報流出対策としてUSBメモリーが物理的に接続できなくなるUSBポートガード置いておきますね」と発言。USB端子の隙間にプラスチック片を詰め込み、ストレージ等の挿入を阻む自社製品を紹介しました。

 同社は唐突なアピールについて特に背景を語っていませんが、前日の報道からいろいろと察した人は多く、「タイムリーな商品提案」と話題に。もっとも、当然ながらUSBをふさぐと周辺機器等も接続できないわけで、「マウスはBluetoothかPS/2で接続するしかない」など、別の問題も持ち上がっています。

画像出典:エレコム公式X

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