パリ在住のフリーアナウンサー・中村江里子さんが11月21日にブログを更新。深夜に不審者が敷地内に侵入する事件が起きたことを明かし、パリの治安の悪さについて長年の経験談を語りました。
美しい街である一方……
「ARMISTICE DE 1918」(第一次大戦中である1918年の休戦協定)の記念日である11月11日の夜に、ライトアップされた美しい凱旋門を撮影したという中村さん。こういったセレモニーの際には「パリって本当に美しいなあ」と強く感じるそうですが、一方で窃盗やスリなどが多発していることにも言及しています。
現在16歳の息子が赤ちゃんだったころ、公園で出会った「他のご家庭のお子さんたちも見ているシッターさん」が中村さんの財布からお金を抜いていたそうで、当時は本人を問い詰めたことも。その場で警察に連絡するも「いや〜〜マダム。僕たち忙しいから、目の前に窃盗犯がいるのならあなたがここまで連れてきてくださいよ!!」と言われてしまい、結局犯人は逃走。被害届を提出するために警察署を訪れると、犯人が常習犯であることが分かり、対応した警察署員からは謝罪されたとのことです。
また12〜13年前にはカフェで“女の子”3人組のスリに遭ったことも。聴覚障害者を装った有名なスリの手口であったため中村さんはすぐに気付いて相手にしなかったそうですが、気付いたらテーブルに置いてあった携帯電話を盗られていたといいます。
そのように以前から犯罪が頻発しているパリでしたが、コロナ禍以降は治安がさらに悪化。中村さんは観光客だけでなくパリ市民も多くの被害に遭っていると明かし、「『なぜ、国は、パリ市は何もしないのだろう』と誰もが思っているはずです。少なくとも、友人知人たちとはよくその話をしています」と胸中を吐露しました。
最近も自宅で侵入事件が発生
さらに、ごく最近あった“ある夜”の出来事についても報告。夜中0時ころに男2人が中村さんの自宅の入り口の一部を破壊して敷地内に侵入し、自宅のエントランスに入ってくる前にセキリュティー会社からの警告で逃亡。中村さんや夫は夜中1時ころに警察官が庭にいる様子を見て気付いたとのことで、「建物のオーナーさんはさらにセキュリティを強化するし、私たちも今まで以上に気持ちを引き締めなければなりません。でもやっぱり怖い……」と当時の恐怖を振り返っています。
他にも配送やデリバリーを装った強盗も頻発しており、渋滞中に車の窓ガラスを割って手荷物を強奪していく犯罪者もいるとのこと。混雑する時間帯のメトロでも犯罪に遭う可能性が高く、中村さんは斜めがけバッグをかけた上にコートを着たり、胸の前でしっかりと手荷物を抱きかかえて乗ったり、「あれ? あの子達、なんとなく嫌な感じ」と思う人物を見掛けたら離れた車両に乗ったりするなどの方法で自衛していると語りました。
中村さんは最後に、「なんだか……嫌なこと沢山、書いてしまった……」とつづりながら、「改めて気を引き締めて生活をしないと!! とこの夜中の出来事で思ったのです」と侵入事件があった日に強く自身に言い聞かせたそうです。
ファンからは「凱旋門は美しいけれと、そんなにスリや犯罪が多いと花の都が泣いちゃいますね!」「フランスはとても怖い一面を持っているのだなと思いました」とフランスの現状に驚く声とともに、「江里子さんもフランスで色々と体験されているのですね」と中村さんを心配する声が寄せられていました。
中村さんは2000年9月にフランスの実業家である男性と結婚しパリに移住し、その後長女、長男、次女を出産。現在もパリに在住しており、日本と行き来しながらフリーアナウンサーとして活動しています。
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何とかならないものなんだろうか。