日本テレビが12月24日に放送した特別番組「世界未開グルメ」に、SNS上で疑問の声が相次いでいます。文明が発達していないという意味を持つ言葉「未開」を番組名に用いたことに対するもので、諸外国に対する差別的表現ではないかとの指摘が聞かれています。
韓国やパプアニューギニアを訪問
番組公式サイトによると、同番組は「世界を味わい、世界を知る!」をコンセプトに、「古くから仲間入りの印として振舞われてきた地元メシ『世界未開グルメ』を大捜索! 言語の壁を超え、食を通してその国を知り世界中の人たちとつながることを目指す番組」だとしています。
24日の放送ではお笑い芸人のやす子さんらが、韓国・ソウル、セネガル・ダカール、パプアニューギニアなど世界各地を訪れ、現地住民と一緒に郷土料理を味わっていました。
物議をかもしているのは、番組名にある「未開」という言葉。デジタル大辞泉(小学館)によると、「未開」には「文化・文明がまだ十分に発達していないこと」「文化・文明がまだ十分に発達していないこと」といった意味があります。
この番組名に、SNS上では「目を疑って2度見した」「センスを疑う」「他国を未開呼ばわりすることが失礼」「『知られざる』の意味で使ってるんだろうけど言葉のチョイスがありえんだろう」などと疑問の声が聞かれ、諸外国に対する差別的な表現ではないかとの指摘もありました。
ねとらぼ編集部は12月26日、日本テレビ広報部に「番組名に『未開』という言葉を使った理由」「SNS上などでさまざまな指摘が寄せられていることに対する見解」を質問したところ、広報担当者は「世界各国の私たちがまだ知らないご当地料理を総称して『世界未開グルメ』と呼び、魅力的な食や食文化を紹介する番組を放送しました」と回答するにとどめ、SNS上の指摘に対する見解については明言を避けました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.