近年、動物の虐待や飼育放棄、悪質な業者による繁殖・販売、不適切な飼養が社会問題となっています。個人や団体、地域が行き場をなくした動物たちを守るため、日々保護活動に取り組む一方で、動物たちが命を失う悲劇は後を絶ちません。
一般社団法人ペットフード協会の全国犬猫飼育実態調査は、2022年の新規飼育者数が前年と比べ犬は若干増加、猫は減少と発表。飼育意向率は犬猫ともに低下が続き、飼育検討行動者の約半数は「インターネットの里親募集サイト」を見ているとしています。微力でも地道に保護という選択を伝え続けていくことが、動物たちの命を守ることにつながるかもしれません。
そこで、ねとらぼ生物部では保護動物と暮らす読者にアンケートを実施。寄せられた数々のエピソードと写真を紹介するとともに、尊ぶべき命の輝きや、愛する家族との暮らしの喜びを伝えていきます。
第39回は保護猫「むぎお」くん/飼い主・まるさん
―― むぎおくんとの出会いと、保護当時の状況を教えてください
まるさん:犬の散歩中、川の土手を歩いていたら、川で流されている茶トラの子猫を発見し、保護しました。2019年6月のことです。
実はその前に同じ川の土手で、息絶えた別の茶トラの猫を見つけたことがありました。そのときに助けてあげられなかったことが心に引っ掛っていたので、保護したときに「同じ茶トラ猫として生まれ変わって、わが家に来てくれたんだ」と思いました。
保護時、むぎおは生後1カ月ぐらいでした。ノミやダニはおらずキレイでしたが、水につかっていたからか猫風邪を患っており、目がひどいことになっていました。人馴れしていて、甘えてくる子でした。
―― むぎおくんの現在の様子を教えてください
まるさん:目に関しては片目が白濁してしまい、現在も見えているかは分かりません。しかし、のちに来る保護猫たちの猫風邪をもらわず、元気です。
―― 最後に、むぎおくんに対する思いを聞かせてください
まるさん:わが家に来て良かったと思ってくれていたらうれしいですね。
(了)
エピソード募集中
ねとらぼ生物部では、引き続き「保護動物のエピソード&お写真」を募集しています! 犬猫、小動物、爬虫類など、動物のジャンルは問いません。アンケート内容とお写真は部内で審査の上、記事で紹介する可能性があります。
愛する家族との出会いのエピソードや、クスッと笑ってしまうかわいいお写真など、お気軽に【こちら】までお寄せください。皆さまからのご応募、お待ちしています。
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