「素晴らしいなこれ」 片手が不自由でも食器が洗える! 作業療法士が手がけた「魔法のスポンジ」に称賛の声(1/3 ページ)
「自分のやれることが増えると、生活の質があがる」など、食器が洗える以上の意義も。
片手しか使えなくても、スポンジで食器が洗えるアイテムがX(旧Twitter)に投稿され、約9万いいねが集まるなど話題を呼んでいます。
2つのスポンジで食器を無理なく洗える
投稿したのは。医学博士で、脳卒中後に残る手の麻痺のリハビリの専門家でもある竹林 崇(@takshi_77)さん。今回の投稿では「片手が不自由で、スポンジを使って食器を洗うのが難しい」という困りごとを解決するアイテムを動画で紹介しました。
使うのはグラス用スポンジを2つ立てて並べた「片手で皿洗いができる自助具」です。底についている吸盤でシンクに固定できる仕様になっています。
使い方は、食器を洗う前にまずスポンジを湿らせ、洗剤をつけて泡立て。その後、茶碗を洗う場合は2つのスポンジに被せる形で、内側をこすって洗います。ふちはスポンジの間に挟み、底はスポンジの先で、くるくる回転させながら、こすり洗いを行います。
マグカップは左右どちらかのスポンジに被せた状態でこすり洗いすると、内側と同時にふちや側面も洗えます。2つのスポンジが並べてあることで、深さや出っ張りのある食器も無理なく洗うことが可能です。
この道具には「良い道具! 広まりますように!」「すご〜い。安心して洗えますね」「素晴らしいなこれ」「自分のやれることが増えると、生活の質があがる」と感動の声が多数寄せられ、「息子は左手が動きません。画期的な道具に見入ってしまいました」「片手が痺れて使えない日があるので、ほしいなぁと」「片腕骨折した時にも使いたいし、何なら指を怪我した時にも使いたいし、腱鞘炎で痛い時にも使いたいので需要は極めて大きいと思う」と、さっそく使ってみたいという人もいました。
中には「食洗器を使えばいいのでは」などの反応もありましたが、竹林さんは「対象者の方が食洗機で良いと仰るならそれが良いと思う」とした上で、経済的な事情や食器の量、本人の好みなどを考慮し、「(機器を使うのを)決めるのは本人様で我々は選択肢を提案することが重要だと思っています」と回答しています。
同アイテムは作業療法士の川口晋平(@shinpei_31)さんと落合幸司(@ochiaikoji1989)さんが共同で開発したもの。川口さんらが開発した「自助具」は、公式ショップ「isotope」で購入することができます。
画像提供:竹林 崇(@takshi_77)さん
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