硬水で肉を煮込むとアクが取れておいしくなるのか、それともパサパサになるのか。SNS上で意見が分かれているこの問題について、自ら実験してみた人の投稿がX(Twitter)で話題になっています。
超硬水で鶏肉を煮込んでみた
実験を行ったのは、恐ろしく手間がかかるコンソメを一から作成するなど、さまざまな調理や食の実験で話題になってきたみなせさん(@Ton_beri)。
今回用意したのは、ブラジル産の鶏肉と超硬水コントレックスです。日本の水道水の硬度は平均で50ほどですが、コントレックスはおよそ1468(参考:硬水の「エビアン」は304)。これだけの差がある条件で実験すれば、違いが分かりそうですね。
鍋を2つ用意し、それぞれ超硬水と水道水で鶏肉をゆでます。30分ほどして調理は完了。観察してみると、水道水は煮汁が透きとおっていて脂が多く出ているのに対して、超硬水は白濁しています。見た目にはかなり違いがあるようです。
軽く塩コショウを振って、実食。感想は「ち、違いがわかんねぇ……」でした。超硬水でゆでた方がいくらかパサパサ感が少ない気がするものの、ほぼ誤差範囲だそうです。どちらも、きちんとおいしいゆで鶏でした。
次はスープの比較。水道水の方を飲んでみると「うまい!だしが出ておいしい」と大絶賛。それに比べると超硬水の方はだしは出ているものの、硬水本来の苦味が後から出てきておいしくなかったそうです。こんなところに違いが出るんですね……!
みなせさんは、この実験結果について「スープ用途に硬度1468もあるような水を使うのが間違い。300のエビアン買っておけ、との当たり前の感想を持った」とまとめています。次はエビアンでもやってみるとのことで、こちらも気になりますね。
画像提供:みなせ(@Ton_beri)さん
(高橋ホイコ)
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蒸し器は実験室にないからと、突然ドリルで作り始めるあたりもシュール。