愛情いっぱいに育てた預かり子猫との最後の夜……　「忘れて」と繰り返す親心に「涙止まりません」「幸せを願っての言葉」（1/2 ページ）

これからもずっと、幸せでありますように。

　預かりボランティアをした子猫と過ごす、最後の夜。小さな体を優しくなで、かみしめるように会話する様子がInstagramで涙を誘っています。記事執筆時点で動画の再生数は180万回を突破し、2万7000件を超える“いいね！”が集まりました。たいちゃん、幸せになってね……！

ついに最後の夜になりました

預かり当初は「シャーシャー」と警戒していたタイラーちゃん

　動画に登場する猫ちゃんは、保護されるまで過酷な環境で生きてきて、人を信用していなかった子猫の「タイラー」ちゃん。しかし、預かりボランティアをしているママさんとパパさんのもとでたっぷり愛情を注がれて過ごすうちに、少しずつ心を開いていってくれました（関連記事）。

　そんなタイラーちゃんも、ついにパパさんとママさんの元を離れて新しい家族のもとへ向かうことに。話題の動画は、旅立ちの前の晩のふれあいを捉えています。

最後の夜、大好きなパパの腕の中で……

　タイラーちゃんは、たくさん遊んでくれるパパさんのことが大好きでした。出会ったころの警戒ぶりがうそのように、いつのまにかパパっ子になっていったといいます（関連記事）。最後の夜も、タイラーちゃんはパパさんの腕に抱かれ、ぴったりと体をくっつけていました。優しくなでられるのが気持ちよいのか、幸せそうにまどろんでいます。

パパさんにぴったりとくっついているタイラーちゃん

なでなでされながら甘えています

　そんな姿をいとおしく思ったママさんがタイラーちゃんに「たいちゃん、かわいいね」と声をかけると、「ニャー」と小さくお返事してくれました。ママさんは続けて「みんなのこと早く忘れるんだよ」「覚えていちゃだめだよ」「パパのこともすぐ忘れるんだよ」と優しく話し掛けます。タイラーちゃんはまたも「ニャー」と返事をくれました。

「みんなのこと早く忘れるんだよ」

お返事をするタイラーちゃん

　ママさんの言葉は、誰よりもタイラーちゃんを大切に思っているからこそ出るもの。その優しく温かい気持ちが伝わっているのでしょう、タイラーちゃんは「ママのことも忘れるんだよ」と頭をなでられると、目を細めるのでした。

タイラーちゃんなりに察するものがあるのかもしれません

目を細めてぬくもりを感じています

優しいパパさんとママさん

忘れていくかもしれないけれど

きっと心に温かいものが残っていく

　「たいちゃん」と名前を何度も呼び「かわいいね」「いい子だね」と繰り返すママさんの声を、ときおりお返事をしながら静かに聞いているタイラーちゃん。この日は何度もそばにやってきて、ちょこんと座っていたそうです。それを見ていたママさんは「たいちゃんなりに何か感じて一緒に過ごそうとしてくれたのかなとか思わずにいられませんでした」とつづっています。

最後の会話に涙

　大切に育てた子猫との最後の夜の様子には「『忘れないでね』じゃなくて『忘れるんだよ』って言葉が深いなあと思いました」「愛されたこと、大切にしてもらった心が温かくなった感情はきっといつまでも忘れないと思うのです」「すぐ忘れるんだよ～覚えてたらダメだよ～の言葉にたくさんの愛が詰まっていて涙が止まりません」と、感動の声が次々に寄せられています。