犬ぞりレース中、ヘラジカ遭遇で犬が「一時危険な状態」に 正当防衛で射殺も現地では「クマより負傷率高い」危険動物(1/2 ページ)
「人や犬から嫌がらせを受けたと感じた場合や、空腹の場合などは、攻撃的になる可能性がある」とのことです。
米マッシャー(犬ぞりに乗る人)のダラス・シーヴィーが3月4日に行われたレース途中で遭遇したヘラジカを射殺。現地メディアによると、過去にもヘラジカとレース参加者が遭遇したケースは存在し、本人も正当防衛を主張しています。
「鹿はクマより危険」 現地では行政からの注意喚起も
シーヴィーが出場したアラスカの犬ぞりレース「アイディタロッド・トレイル」が4日に声明を発表。当日の午前1時46分に、シーヴィー本人と犬がヘラジカと接触したため、正当防衛の手段としてヘラジカを射殺したとの報告を受けたとしています。
レースを続行したシーヴィーは、8時に到着した途中のチェックポイントでヘラジカとの接触で負傷した1匹の犬をそりから降ろしたと説明。シーヴィーが5日に更新したX(Twitter)によると、「ファルー」と名付けられた犬はチェックポイントから即座にアンカレッジの動物病院へ搬送されて手術を受けたものの、一時は予断を許さない状況だと明かしていました。
また公式声明には、“ヘラジカの肉の回収”予定も含まれており、大会運営サイドはつつがなく取り計らうため「今後も情報収集に努める」とコメント。
なお現地メディア「CBS NEWS」が6日に配信した記事によると、2022年にもヘラジカの攻撃によって犬が負傷する事故が起こっており、アラスカ州公式Webサイトには、同州ではクマよりもヘラジカによって負傷する人間が多く、「ヘラジカは通常攻撃的ではないが、人や犬から嫌がらせを受けたと感じた場合や、空腹の場合などは、攻撃的になる可能性がある」と記載され注意喚起しています。
今回の件を受け、X上ではシーヴィーの無事を知って安堵する声が続々。一方で犬にそりを引かせる行為や、結果として危険な目に遭わせたことについて、「動物虐待」「良心は痛まないのか」と批判する声も少なからず上がっていました。
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