今すぐにでも始めたい害虫予防を解説する動画がYouTubeチャンネル・「カーメン君」ガーデンチャンネルに投稿されました。記事執筆時点でこの動画の再生数は15万回を超えています。恐ろしい季節がやってきた。
2024年は害虫祭り!?
投稿者は、総合園芸専門店に20年間勤めているカーメン(@kahmenkun)さん。そろそろ暖かくなってきて、虫が活動を始める季節がやってきます。外での植物や野菜の栽培には、虫被害は付き物です。
カーメンさんによると、年々気温の上昇とともに虫たちも増加しているのだとか。今回はそんな害虫を「発生させないためにやっておくべきこと」を解説してくれました。
春は植物の汁を吸う虫が増加
虫には大きく分けて、植物の汁を吸うものと食べる虫がありますが、前者は体が小さく増加しやすい傾向があります。虫は季節によって発生する種類が違いますが、春に多いのは「植物の汁を吸う虫たち」とのこと。これらの虫がつくと栄養不足や成長阻害、病気の伝染が発生します。出始めると増加が止まらないので、早めの予防、防除が必要です。
液体タイプと固形の粒タイプの違い
農薬には液体タイプと固形タイプがあり、それぞれに効果の長さや使い方の違いがあります。液体タイプは速やかに効果が出ますが、持続性がありません。対して固形タイプは、即効性はないものの長く効果が続きます。
しかし農薬は研究が進んでおり、液体タイプでも長く効果があったり、固形タイプでもすぐに効くものがあったりするそうです。多数ある農薬の中から何を選ぶかは、栽培している植物の量や大きさで決めると良いとのこと。
今の時期には植物に染みこむタイプの農薬
選び方にもポイントがあるそうで、予防剤としての農薬、またはすでに虫が発生しているときに使う即効性に長けた農薬かを選ぶ必要があります。今の時期、出始めている虫に対しては、植物に農薬が染みこむタイプが良いとのこと。しかし植物の樹高によって葉から吸収するものか、根から吸収するものかの使い分けが大切です。
根から吸収させる薬は、背の高い植物には効き目が薄くなりますが、腰より下くらいのサイズのものであれば効果が期待できるそうです。
ピンポイントで適切な薬剤を
また農薬の使用方法も、濃度や量など、適切に行うことが重要です。間違った使い方をすると逆に薬害が発生する可能性もあります。
例えば鉢植えのクリスマスローズの場合は、葉が比較的少ないのでスプレータイプが使いやすいそうです。ラックスなどの葉が多いものであれば粒剤がおすすめ。スプレーの場合、花にかけないように気を付けるといいそうです。花にかかりそうであれば、粒剤を選択すると良いでしょう。
しかし粒剤は効果に即効性はないので、すでに虫が見られる場合はスプレータイプが良いとのこと。このように適宜使い分けることが大切なのですね。
畑では土の中に潜んでいる!
野菜栽培では、畑の害虫対策が要注意。土の中に害虫が潜伏している可能性があるため、初期の予防が重要となります。防虫ネットの使用は効果がありますが、すでに土の中に潜んでいると害虫被害が防げません。カーメンさんは土の中の害虫には「ダイアジノン」という農薬を提案しています。
これは混ぜないと効果がないので、畑の土作りの段階で使用するべきとのこと。また粒剤などと併用すると、より広範囲の虫を防げます。農薬に頼りたくない場合は、天然の忌避剤ともいえるニームを使用するのも1つの手段です。
ケースバイケースで対策を
4月から5月にはナメクジが発生しますが、ナメクジには特殊な薬しか効果が出ないので、その点も注意。このように害虫の初期予防はケースバイケースで、虫の種類や植物の状態に応じて適切な方法を選ぶことが重要だということが動画でよくわかりました。
コメント欄には「今日、ナメクジとカメムシがいましたよー。枯れ葉の下に潜んでいました」「確かに! 今日小さな庭の手入れをしていたら、どこで越したのか10センチ位のバッター飛んでました。しかも2匹も」と、すでに虫を見ている人の声や 「動画の害虫対策参考になりました! ありがとうございます」「暖かくなるといろいろ出てきそうですよね。早めの予防対策してみます」といった感謝の声が寄せられています。
ガーデニングにおいて、気温が上昇するこの時期は正念場。手塩にかけて育てている植物たちをしっかりと守っていきたいですね。YouTubeチャンネル・「カーメン君」ガーデンチャンネルでは、この他にも家庭菜園や園芸において参考になるアドバイスを数多く発信しています。また、Instagramアカウント(@kahmenkun)やX(Twitter)アカウント(@masterKahmen)も運用中です。
画像提供:YouTubeチャンネル・「カーメン君」ガーデンチャンネル
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