暑くなりエアコンや扇風機の使用頻度が高くなる季節に製品事故が多く発生しているとして、独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下、NITE)がエアコンおよび扇風機を使用する前に気を付けるポイントを紹介している。
NITEに寄せられた製品事故情報によると、エアコンおよび扇風機の事故は2019年度から2023年度の5年間に合計403件 (エアコン:340件、扇風機:63件)あり、そのうち製造されてからの年数が経った製品ほど何かしらの不具合を生じて火災に繋がるケースが増える傾向にあると報告している。
趣のある“レトロ”なアイテムに注目が集まっているが、異常が見つかったらただちに使用を中止するようにとNITE。「(昭和レトロを感じる古い扇風機について)物を大切に長く使うのは大事なことです。しかし、製品にも寿命はあります」と、レトロな製品はインテリアにとどめるなどして、安全に配慮するよう呼び掛けている。
また、製品の取扱説明書や据付説明書で禁止されている行為をしたことによる事故も発生している。特にエアコンでは、誤った内部洗浄や配線を途中接続したことによる火災事故などが発生している。
エアコンや扇風機を使用する前に気を付けるポイントとしては「異常(異音や異臭がする、意図せず停止するなど)がないか点検する」「エアコンの取り付け・取り外し・内部洗浄といった工事や作業は、販売店やメーカーに相談し、専門の知識や資格を有する業者に依頼する」「使用している製品がリコール対象ではないか確認する」ことを挙げている。
「夏を迎える前に、製品に不具合が生じていないか点検するとともに、取扱説明書などで禁止されている行為をしていないか確認」してほしいと注意喚起している。
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