小さめカットと大きめカット、どっちのケーキが売れる? “予想外の結果”に考察集まる「買うかどうか悩む段をスキップ」(1/3 ページ)
この結果が商売の極意を示している気がする……。
6分の1カットと、8分の1カットのケーキではどちらが売れる? ケーキ店が行った実験の結果がX(Twitter)に投稿され話題に。記事執筆時点で約1100万回表示され、4万5000件以上のいいねを集めています。
売り上げそのものも2倍にアップ
京都で家族経営する“小さなお菓子屋”さん「パティスリーミムラ」(@pat_mimura)は、今回の投稿の2週間前の投稿で、380円の8カットサイズと470円の6カットサイズのケーキのどちらが人気か実験していることを伝えていました。
結果発表となる今回の投稿では、「驚きの結果」として6カットサイズ(大きいほう)の圧勝を発表。予想では8カットサイズのほうが売れると考えていたのだとか。また、実験対象としたショートケーキの売り上げが2倍に伸びたことにも驚いたそうです。
さらに、8カットサイズが先に完売した場合は、なぜか6カットサイズも売れなくなるという不思議な現象も確認されました。途中から販売比較テストを止めていたチョコレートケーキのほうも売れ行きの好調が続いており、これにも驚いています。
こうした予想外の結果に投稿者からは、「こうなったら食品サンプルで8カットを置いておくのが一番いいのかもしれませんね!」という冗談も飛び出しました。なお、興味深い結果が出ているので、もう少し実験を続けるとしています。
「なるほど!」な考察が次々寄せられる
この結果に対しリプライでは、「お財布のひもの想像ですが、500円というのが一つの境かもしれません。それ以内なら、大きい方を愉しんで食べたい。という欲もあり」「ケーキは毎日食べないので…せっかく食べるなら大きい方にしちゃお! と、あたしも6カット買っちゃうと思います」「並んでると6カットの方がかなり大きく見えますね 90円差ならこっちにしちゃお、の気持ちだ〜!」などの考察が寄せられています。
また、ケーキの売り上げ自体が伸びていることについて、「どっちか選ぶとこを悩ませることで、買うかどうか悩む段をスキップさせるの、つよい」「これは心理的に、『選択肢があるならどちらかを選びたくなる』っていう効果なのかも」など、“なるほど”とひざを打ちたくなる考察も見られました。
なお、パティスリーミムラによると、価格をホールサイズに換算したときに、8カットサイズのほうが割高になるのは、飾りのイチゴ、フィルム、銀紙などのコスト、1つを仕上げる際の時間、販売する人件費などが乗ってくるためだそうです。そういう点を踏まえ、8カットサイズに関しては380円が「売りたい値段」とのことでした。
画像提供:パティスリーミムラ(@pat_mimura)さん
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