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“生きたくす玉”が割れると中から…… 熱帯雨林の植物が獲得した“驚きの進化と形状”に「みごとすぎない?」「まるでナウシカのメーヴェ」(1/3 ページ)

グライダーのモデルになったそうです。

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 沖縄・海洋博公園内「熱帯ドリームセンター」には“生きたくす玉”がある――。そんな投稿をきっかけに「こんな植物があるのか」とX(Twitter)で注目を集めています。くす玉が割れると……なんかいっぱい飛び出てきたー!

種を広範囲に散らすための進化

 “生きたくす玉”の写真を投稿したのは、「海洋博公園・沖縄美ら海水族館」の公式アカウント(@kaiyohakukoen)です。

 「熱帯ドリームセンターでは『生きたくす玉』があります いつ割れるかドキドキですね」として投稿したのは、枝にぶら下がった緑の球体の果実の写真。果実には横方向の筋と、下部に3つの筋が見え、確かにくす玉のような雰囲気を漂わせています。

ハネフクベ
生きたくす玉

 これは、インドネシアやマレーシアが原産のツル性植物「ハネフクベ」(ヒョウタンカズラとも)で、日本では2022年に熱帯ドリームセンターで初めて実を結び、今回で3年連続の結実となります。

 「生きたくす玉」と呼んでいるのにはもちろん理由があります。「少しネタばらしを」として投稿された過去の動画には、果実の下部から種が飛び出してくるところが収められており、グライダーのような羽の付いた種が旋回しながら舞い降りてくる様子を見ることができます。なんだこれ……!

ハネフクベから種
なんかいっぱい出てきた!
ハネフクベから種
羽付きの種……!?

 ひとつの果実には数百の種があり、果実から飛び出した種は旋回しながら広い範囲に散らばっていきます。まさにくす玉のよう。これは熱帯雨林の密集した木々の中で生息範囲を広げるために進化した結果だそうです。

 優雅にゆっくりと旋回しながら落ちてくる種はまるで蝶や小鳥のよう。航空力学的に優れた構造になっていることから、グライダーのモデルにもなっています(参考:海洋博公園)。

「まるでナウシカのメーヴェですね!」

 自然の神秘としか言いようのない驚くべき光景に、「舞ってる種たちに意思があるみたい……!」「神秘的ですよね、風に乗ってどこまで飛んでいけ〜」「どうしてこんな進化になったのか」「なんてファンタジー」「もしかして、いずれは種子も羽ばたくのかな?」「まるでナウシカのメーヴェですね!」などの反応が寄せられています。いやホント、これはびっくりするしかない。

※画像は「海洋博公園・沖縄美ら海水族館」のXアカウントより引用

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