近畿日本鉄道の公式YouTubeチャンネル(@kintetsurailway)は、乗務員のカバンの中身を紹介する動画を公開されました。「とても気になっていたので見られて良かった」「中身が知れて面白かった」などの反響を呼んでいます。
乗務員が持つ黒いカバン
鉄道会社の乗務員が携帯している“黒いカバン”に、何が入っているのか気になっている人は多いはず……ということで、近畿日本鉄道で働く運転士と車掌が、それぞれのカバンの中身をまるっと紹介してくれました。
ちなみに、カバンのことを名古屋統括部では「胴乱(どうらん)」と呼び、大阪統括部では「乗務カバン」と呼んでいるそうです。同じ黒いカバンでも、地域によって名前が違うそうです。
運転士さんは運転&安全に関わるもの
まずは運転士のカバンからチェック。運転マニュアルや各駅間の運転時分が書かれた予備の運転カード、車両故障時の対処法などが書いてある車両点検カードなど運転に関係するものが多いようです。
その他には、津波発生時の避難地図や列車の運転台に搭載されている災害用ラジオの単三電池、夜間の車両点検などに使用する合図灯など、乗客の安全を守るためのアイテムがぎっしり入っていました。
さらに、列車を運転するためのブレーキハンドル、列車の進行方向を切り替えるための逆転ハンドルのほか、運転士に制限速度や注意事項を知らせるための運転士支援システム(タブレット)も携帯しているそうです。
車掌は乗客案内に関わるもの
一方で車掌のカバンには、車内アナウンスを流すための車掌放送用タブレットや、車内で乗車券を発行するための“携発”こと携帯型乗車券発行機など乗客と密接に関わるものが入っていました。
その他にも、案内用の路線図や外国語の案内フレーズなどが収録されているコミュニケーション補助カード、異常時に落ち着いて対応するための定型文が掲載されてる案内放送用語例など、車掌ならではのアイテムがそろっています。
興味深いカバンの中身に、YouTubeのコメント欄には「乗務員さん何でも持ってますね」「異常時の取説や故障時対応などの乗務員として大事なポイントが詰まっているんですね」「避難経路やダイヤ表・処理物関係等沢山の資料物あるんですね」「放送用タブレットの全貌を暴く! みたいな動画が見たいです」などの反応が寄せられています。
画像は近畿日本鉄道の公式YouTubeチャンネルより引用
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