少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回は2020年5月にYouTubeへ投稿された、庭のプロが教える“コストを抑えた雑草対策”の方法を紹介します。
コスト重視の雑草対策を実施
動画が投稿されたのは、奈良県で外構工事やお庭のリフォームをしている「いろは造園」のYouTubeチャンネル「Garden Produce TV / いろは造園」。工事の様子に加えて、草むしりや芝生を張る方法などを発信しています(関連記事)。
今回の現場は奈良県にある、とあるお家の広いお庭。こちらのお宅では庭を全く使わないにも関わらず、草刈りをしなければならないという状況がとても負担になっていたそうです。そこで今回は“とにかくコスト重視で雑草対策をしてほしい”という依頼を受けたのだとか。
あまり草が生えていないように見えますが、本格的に草が生える前だったことに加え、少しでもコストを削減したい依頼主さんが施工前の草刈り・伐採を自身で行ったとのこと。ここからは依頼主さんが自分でやることが難しい部分を施工していきます。
1日目・伐根、整地から防草シート張りまで
まずは木の根を取り除く作業、伐根を行います。スコップを使って依頼主さんが植えたものでなく、勝手に生えてきたという木の根を除去。実はこちらのお庭は施工場所まで一輪車を入れることもできないため、全て人力での作業になるのだそうです。その後は2人がかりで残った植物の根や破片などを取り除き、かき集めていきます。
次はレンガを使い、雑草対策を行う部分と行わない部分を分けるための見切りをつけていきます。土を留めるために少しでも高さを稼げるようにレンガを並べ、しっかりと固定。見切りがないと雨で土が浮いて防草シートの上に流れ込んでしまい、また雑草が生える原因になってしまうのだそうです。
見切りレンガを作りつつ、同時進行で整地を実施。本来であれば5センチくらい土を掘って運び出してから防草シートを施工しますが、こちらのお庭の場合は運び出すコストがかかりすぎることから、今回は整地だけして防草シートを施工することに。2人がかりで広い庭に1枚1枚防草シートを張っていき、1日目の作業が終了しました。
2日目・1.5トンの砂利をバケツリレー
施工2日目。道路から庭をつなぐ、バケツを持ってギリギリ通ることができる細い通路を抜け、1.5トン分もの砂利をバケツで搬入していきます。バケツリレー戦法で砂利を運んで防草シートの上に敷いていくと、少しずつ庭の表情が変わっていきます。なんとか砂利の搬入が完了し、最後に砂利をならしてお庭の雑草対策が完了しました。
投稿主さんによると、ここまでやっておけば年に1〜2回生えてくる草を取り除くだけで済むとのこと。毎年春が来て庭を見ると憂鬱な気持ちになり、真夏は雑草が生い茂ってジャングルのような状況になり、来客時はカーテンを開けることすら恥ずかしかったという庭がすっかりきれいになって、依頼主さんに喜んでもらえたそうです。
細かい作業の様子やプロの技術については、ぜひ動画でチェックしてみてくださいね。
「勉強になります」「プロのお仕事を見させていただいてありがとうございます」の声
こちらの動画は記事執筆時点で142万再生を突破。「うちも雑草に悩まされているので、勉強になります」「プロのお仕事を見させていただいてありがとうございます。どんな状況でもキッチリ仕事をされてる事に感心しました」といった、たくさんのコメントが寄せられています。
いろは造園さんは同チャンネルの他、X(Twitter/@irohazoen)とInstagram(@irohazoen)も運営中。失敗しないお庭作りや無駄のない外構工事のノウハウを紹介しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「Garden Produce TV / いろは造園」
(三日月 影狼)
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