夏から秋にかけて2つの高気圧に挟まれる日本は、多くの台風の通り道となってきました。しかし近年では、地球温暖化の影響もあってか、従来のコースから外れた進路をとる大型台風も頻発しています。
そこで今回は「都道府県市区町村」の都道府県データランキングより、1951年から2020年8月にかけて、台風の上陸回数が多い都道府県ランキングを紹介します! ちなみに台風の上陸とは、台風の中心が北海道、本州、九州、四国の海岸に達することを指します。従って、沖縄県や海岸線を持たない内陸県は定義上、上陸回数がゼロとなります。
(出典元:都道府県データランキング「台風上陸回数」)
第3位:和歌山県
第3位は和歌山県です。台風上陸数は、再上陸も含めて29回です。
本州では上陸数トップとなる和歌山。本州の最南端に位置し、台風のやってくる南西側に海岸線が開いていることが、上陸回数の多い要因として考えられます。史上名高い「伊勢湾台風」が上陸したのも、和歌山県の潮岬付近でした。
第2位:高知県
第2位は高知県。 台風上陸数は、再上陸も含めて33回です。
四国の南端に位置し、太平洋に向かって広い海岸線を有していることが、台風の上陸回数の多さにつながっていると思われます。中でも1934年に室戸岬に上陸した「室戸台風」は、 いまだ破られていない上陸時の中心気圧911.6hPaという記録をもっています。
第1位:鹿児島県
そして第1位は、九州最南端の鹿児島県でした。鹿児島に「再上陸」した台風はこれまでのところなく、上陸数だけでトップとなる41回を数えています。
特に、かつお節の生産で知られる枕崎は日本有数の台風銀座となっていて、1945年の「枕崎台風」は、「昭和の三大台風」のひとつに挙げられています。また、青函連絡船「洞爺丸」を沈没させた「洞爺丸台風」が最初に上陸したのも、鹿児島県の大隅半島でした。
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