「世界の都市」総合力ランキングTOP30！　第1位は「ロンドン」【2023年最新調査結果】

　都市戦略研究所は、「世界の都市総合力ランキング」（Global Power City Index, GPCI）の2023年版を発表しました。同ランキングは、世界の主要48都市の総合力を「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」の6つの分野で複眼的に評価し、ランキング化したものです。

　世界にある主要都市のうち、総合力が高く評価されたのはどの都市だったのでしょうか。さっそくランキングを見ていきましょう！

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

著者・編集者：センター

1978年生まれ。40代で外資系IT企業を早期退職し、何故かライターに転身。阪神タイガースと初代ガンダムをこよなく愛するオッサンです。趣味はプロ野球観戦、ゲーム、一人カラオケ。好きな競走馬はタップダンスシチー。日記と脳トレが日課。

（参照元：都市戦略研究所「世界の都市総合力ランキング（GPCI）」）

「世界の都市」総合力ランキング

第5位：シンガポール

　第5位は「シンガポール」でした。総合スコアは1264.7。マレー半島の南端に位置し、シンガポール島をはじめ大小50ほどの「サザンアイランズ」と呼ばれる島々からなる独立国家です。さまざまな民族で構成される多民族国家で、世界有数の貿易・商業・金融が盛んな都市として経済発展を遂げています。

　シンガポールは「経済」で4位、「交通・アクセス」で7位にランクインしているほか、「文化・交流」でも9位と高評価。経済では「経済自由度」「政治・経済・商機のリスクの低さ」といった指標で満点を獲得しています。その反面、「居住」では35位。「殺人件数の少なさ」「自然災害の経済的リスクの少なさ」などは高く評価されているものの、「住宅賃料水準の低さ」が評価されなかったようです。

第4位：パリ

　第4位は「パリ」でした。総合スコアは1363.7。フランスの首都であり最大の都市であるパリは、政治や経済、文化などの中心地として発展しており、ロンドンと並ぶヨーロッパを代表する世界都市です。芸術・文化・ファッションなどの華やかさから、「花の都パリ」としても知られています。

　パリは「居住」で1位、「文化・交流」で3位、「交通・アクセス」でも5位と高評価を獲得。居住では「小売店舗の多さ」「殺人件数の少なさ」「自然災害の経済的リスクの少なさ」「1人あたりの総労働時間の短さ」などが特に高評価を獲得。「研究・開発」でも9位と安定した評価をされていますが、「環境」では27位という結果に。「都市空間の清潔さ」の指標が著しく低いほか、「再生可能エネルギー比率」などがネックとなっているようです。

第3位：東京

　第3位は「東京」でした。総合スコアは1375.8。日本の政治や経済の中枢を担っている国際的大都市です。皇居や国会議事堂など日本の要所が集まる23区をはじめ、自然が豊かな多摩地区、美しい景色が楽しめる島しょ地域など、さまざまな表情を持っています。あらゆる情報の発信地として、世界中から注目を集めているエリアです。

　東京は「居住」で3位、「研究・開発」で4位、「文化・交流」では5位にランクイン。昨年の同ランキングでは、4位のパリに僅差にまで詰められていましたが、「居住」「文化・交流」でスコアを伸ばしたことで3位を維持しています。一方、「経済」は10位にランクダウンし、「環境」は16位の評価。環境では「1人あたりのCO2排出量の少なさ」の指標が高いものの、「再生可能エネルギー比率」が懸念されているようです。

第2位：ニューヨーク

　第2位は「ニューヨーク」でした。総合スコアは1506.4。アメリカ東部に位置するニューヨーク州の最南端に位置する世界最大級の都市です。古くは大航海時代からアメリカの玄関口として発展し、多くの移民を受け入れてきました。ファッションや芸術、経済の発信地であり、世界中から人々が集まっています。

　ニューヨークは「経済」「研究・開発」で1位、「文化・交流」で2位、「交通・アクセス」でも3位と全体的に高評価。その反面、「環境」は28位、「居住」では38位と、強い分野と弱い分野の差が大きいのが特徴。居住では「ICT環境の充実度」が満点でありながら、「住宅賃料水準の低さ」が0点と、こちらも差のある評価となっています。

第1位：ロンドン

　第1位は「ロンドン」でした。総合スコアは1646.7。イギリスの首都で、芸術・商業・教育・娯楽・ファッションなど、幅広い分野において強い影響力を持った世界都市です。街中では伝統的な歴史ある美しい街並みと、最新の流行が融合しています。

　ロンドンは「文化・交流」で1位、「経済」「研究・開発」で2位、「交通・アクセス」でも4位を獲得。文化・交流では、「コンテンツ輸出額」「観光地の充実度」「ナイトライフ充実度」「スタジアム数」「外国人訪問者数」の指標で満点を獲得するなど強さを発揮しています。また、最も評価の低かった「環境」でも11位と全体のバランスの良さが光る結果となりました。

　ランキングの全順位は、次のページからご覧ください！

【キャンペーン実施中！】「ねとらぼクチコミ」投稿で、Amazonギフトカード1万円プレゼント！