「高校の国語の教科書」で一番好きだった小説は?【人気投票実施中】
高校の現代文の授業では、名作と呼ばれる小説などを学ぶ機会が増えますよね。高校の国語の教科書に掲載されているのをきっかけに、好きになった作品や作家がいる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「高校の国語の教科書で一番好きだった小説は?」というアンケートを実施します。出版社によって収録作品は異なりますが、今回有名作品の中から、3作をピックアップして紹介します。
「羅生門」芥川龍之介
天変地異が続く都を舞台に下人と老婆の二人が「羅生門」の上で交錯する物語です。仕事を失い、明日からどう生きていくか途方に暮れていた下人が、ふと羅生門の上に登ってみると、そこには遺体から髪の毛を抜いている老婆がいました。怒りを感じた下人が老婆に襲いかかると、老婆には老婆なりの道理があることを聞かされます。
登場人物は二人だけですが、深い人間の業について描かれた巧みな短編小説です。この小説を読んで「善悪とは何か」と、考え込んだ人も多いのではないでしょうか。
「山月記」中島敦
中島敦のデビュー作で、知名度も高い「山月記」。唐代の中国を舞台にした変身譚で、秀才・李徴(りちょう)と、その親友・袁傪(えんさん)の物語です。自信家でプライドの高い李徴は、官吏の身分に満足できず、詩人を目指すも夢半ばで挫折。自身のプライドと困窮の板挟みで思い悩み、とうとう行方不明になってしまいます。
一方、監察御史となっていた袁傪は、旅の途中で人喰い虎に襲われかけますが、茂みに隠れた虎の声が李徴のものであると気づき、李徴が虎になってしまった経緯を聞くことになります。「共に、我が臆病な自尊心と、尊大な羞恥心との所為である」といった独特の言い回しも印象的な作品です。
「こころ」夏目漱石
夏目漱石の長編小説「こころ」は、漱石の後期三部作と呼ばれる作品の1つ。2021年時点で700万部(新潮文庫版)を売り上げる有名作で、高校の教科書には、第三部にあたる「先生と遺書」がよく掲載されています。
語り手の「私」が、夏休みに出会った「先生」と交流を始めるところから物語はスタート。先生に教訓のような言葉を掛けられた「私」は、先生に深刻な過去があったと感じるようになります。その後、父親の見舞いのため帰省していた「私」は、先生から分厚い手紙を受け取ります。そこには、先生とその親友のK、そして先生の奥さんとなった下宿先のお嬢さんとの悲しい過去がつづられていました。複雑な三角関係を中心に、人のエゴや孤独が丁寧に描かれた漱石の代表作の1つです。
あなたが高校の国語の教科書で一番好きだった小説は?
国語の教科書には、時代を超えて愛される名作が多数掲載されています。何度も読み返したくなるような作品がたくさんありますが、ぜひあなたが一番好きなものに投票してください。
投票対象には有名な作品を20ピックアップしています。投票したい作品が選択肢にない場合は「その他」に投票の上、コメント欄で作品タイトルを教えてください。また、お気に入りの作品への感想や思い出などのコメントもお待ちしています!
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