お正月のお雑煮をはじめ、日本人にとって大変なじみ深い食品の一つ「おもち」。全国各地にさまざまなおもち料理がありますが、日本で最もおもちを愛してやまない地域はどこなのでしょうか。今回は、総務省の「家計調査」より「おもちをよく食べる街ランキングTOP30」を紹介します。
データは2020年のもので、重量ではなく2人以上の世帯あたりの、年間消費金額の平均を算出しています。調査対象は、全国の政令指定都市と中核市、および東京23区(東京都区部)です。早速、上位の3市から見ていきましょう。
(出典:総務省「家計調査」)
第3位:福井市
第3位は福井市です。2020年の年間おもち消費額は2549円となっています。福井市は、2017年に全国トップとなり、2018年と2019年も2位につけていました。福井県内にはおもちの専門店も多く、伝統的に冬の農村部で作られる「かきもち」は、保存食として重宝されてきました。
第2位:金沢市
第2位は金沢市。2020年の年間おもち消費額は2767円です。金沢市も、2016年と2019年にトップに立ったことのある、おもち大好き都市。ちなみに、金沢市中心部ではお雑煮に角餅が使われる一方、金沢以外の石川県加賀地方では丸餅が一般的。これは、のしもちを四角く切った角餅が「敵をのす」として、城下町金沢の武家に好まれたからだそうです。
第1位:富山市
そして第1位は、富山市でした。2020年の年間おもち消費額は、2位を162円上回る2929円です。北陸3県の県庁所在地が上位を独占する格好となり、2017年以降は順位は変われどもこの3都市がTOP3に君臨し続けています。富山県では、城下町の富山市内では具材の華やかなお雑煮、それ以外の地域では比較的シンプルなすまし汁と、県内でおもちの食べ方に地域差があります。
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