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Twitterユーザーの呼びかけで正体判明! 謎の巨大観音像写真から始まった歴史ミステリーに「鳥肌立った」「集合知の勝利」 (2/3)

歴史の空白がリアルタイムで解き明かされていく感動。

 しかし、どの情報も決定打にはならず、引き続きつるまさんは情報提供を呼びかけます。そんな中、事態が動いたのは12月5日。signal9.jpさん(@Signal9J)が、“福崎日精”という仏師(※)と、埼玉・秩父にある大淵寺(大渕寺)護国観音との類似を指摘したことでした。これがつるまさんに、ある“ひらめき”を与えます。

※昭和初期から40年代にかけ、日本各地に巨大仏を建立したとされる謎多き人物
埼玉・秩父にある大淵寺(大渕寺)護国観音(Googleマップより)

 つるまさんがひもといたのは、国立国会図書館デジタルコレクションにも納められている「観音の霊験」という文献。この中に「福崎日精の師匠らしき人物が、大淵寺の護国観音を作る前に九州青ヶ島に滞在していた」という記述があったのを思い出したためです。

「志佐鳳州」と書かれているのが福崎日精の師匠にあたる人物(画像:国立国会図書館デジタルコレクション「観音の霊験」174〜175ページより
確かに「九州青ヶ島にて」との記述が(画像:国立国会図書館デジタルコレクション「観音の霊験」174〜175ページより

 さらに調べてみると、長崎県の青島に「子安観音」という観音像があることも判明。「青島」「子安観音」「福崎日精」――写真から得られた手掛かりと、これまでに寄せられた情報が、この3つのキーワードを中心にパズルのようにピタリとはまっていきます。さらに「青島出身の者です」という人まで現れ、つるまさんの推理を裏付ける形に。こ、これだああああ!

Googleマップで見た青島子安観音。立地や周辺の地形、植生など、あらゆる要素が写真と一致!(Googleマップより)
福崎日精による他の観音像との比較(左が今回の観音像)。確かによく似ています(Googleマップより)

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