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まね“された”側の「ティラミスヒーロー」にも商標問題浮上 海外のイラストレーターがキャラの類似を指摘

経営者のペギーさんは影響を受けていることについては肯定。

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 シンガポール発の既存チェーン「ティラミスヒーロー」(現ティラミススター)に対し、アメリカで活動するイラストレーターGemma Correll(ジェマ・コレル)さんが、「ティラミスヒーローのロゴはオリジナルではなく私の作品をトレースしたものだ」とTwitterに投稿し話題になっています。被害者と思われていた“ヒーロー”のオリジナルは、一体どこなのでしょうか。

私のデザインと「ティラミスヒーロー」のロゴの類似性について非常に多くの人たちから問い合わせがありました。「ティラミスヒーロー」のブランドや商品には私の(著作権で保護された)作品から来ているものがあるのが見て取れます。説明していただけますか?
「ティラミスヒーロー」のロゴとジェマさんのオリジナル作品
上がティラミスヒーローのロゴで下がジェマさんの作品(画像はジェマさんのTwitterから)
左がティラミスヒーローの公開したイラストで右がジェマさんの作品
こちらも同じ

 ジェマさんはTwitterで、「自分のオリジナル作品と『ティラミスヒーロー』のロゴの類似について、多くの人から問い合わせがあった」とのこと。ロゴ以外でも多くのイラストについて、作品がコピーされていると述べています。また、「ティラミスヒーロー」と「HERO'S」の問題について触れ大きく拡散された日本語のツイートに対し、「ティラミスヒーローのロゴはオリジナルではなく私の作品をトレースしたものです」と返信しています。

日本で話題になっツイートにも返信

 「ティラミスヒーロー」のイラストを描いていると思われるPeggy Chang(ペギー・チャン)さんは、自身のブログで読者からの「あなたのイラストはジェマ・コレルさんからインスピレーションを受けたものですか」という質問に対し、「その通りです、彼女の作品はとてもかわいい」と回答しています。

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ペギーさんはジェマさんのイラストに影響を受けていることを認めています(画像はペギーさんの公式ブログから)

 影響を受けていることを認めているため、これらのイラストはオマージュやインスパイアともいえるかもしれません。しかし、ジェマさんは「この件についての法的見解をお聞かせいただけるシンガポールか日本の弁護士はいませんか」ともツイートしており、今後なにかアクションを起こすつもりなのかもしれません。

「この件についての法的見解をお聞かせいただけるシンガポールか日本の弁護士はいませんか」

 「ティラミスヒーロー」は2012年8月に「The Tiramisu Hero」の名前でシンガポールで創業したティラミス店で、2013年8月から日本でも「ティラミスヒーロー」の名前で販売を開始していました。「世界一おいしいティラミスをつくる事に命をささげる猫がヒーローとなって瓶入りティラミスを販売する」というブランドコンセプトです。

 そんな「ティラミスヒーロー」が最初に大きく話題になったのは、2019年1月半ば。国内のティラミス専門店「HERO'S」が「ティラミスヒーロー」やキャラクターの商号・ロゴを取得しているしていることが判明。

 これにより、先行していたシンガポールの「ティラミスヒーロー」は、日本で従来のロゴや名前が使用できなくなってしまいました。現在は「アントニオヒーロー」と「ティラミススター」の2つの商品名に変更し日本展開中です。

 「HERO'S」のやり方について日本国内から批判的な声が多数上がっていましたが、ここにきて「ティラミスヒーロー」にも商標関連のトラブルが発生する可能性が出てきました。

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※ジェマさんはイギリス出身で、米カリフォルニア州・オークランドで活動中のイラストレーターですが、当初ニュージーランド・オークランドのイラストレーターと紹介していました。訂正の上、お詫び申し上げます(5月7日追記)



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