プレステ携帯「Xperia PLAY」、海外レビューの評価は?
プレステ携帯「Xperia PLAY」が海外で発売されたが、レビューではゲーム機能に対する評価が高いようだ。
プレステ携帯「Xperia PLAY」が4月1日から英国などで発売された。既に海外のメディアでは使用感を報告するレビューが掲載され始めている。本稿ではこれらのレビューでXperia PLAYがどう評価されているかを簡単にまとめた(参考:The Next Web、Engadget、IGN、What Mobile)。
Xperia PLAYはAndroid 2.3.2、4インチタッチスクリーン、1GHzプロセッサ、500万画素カメラに加え、ゲームをプレイするためのスライド式パッドやボタンを搭載。プレステゲームをAndroid端末でプレイできるPlayStation Suiteも備える。サイズは119×62×16ミリ、175グラム。
ゲーム機能
携帯ゲーム機に似たゲームパッドは高く評価されている。ゲームパッドはスプリング式で半分までスライドさせると独りでに開いたり閉まったりするようになっており、片手で簡単に開け閉めできるという。
数時間ゲームをプレイしても快適という意見もあり、ゲーム機に近いゲーム体験を実現するという点ではおおむね高評価だが、「特定のゲームでは、タッチ式のアナログパッドに親指を置くのが難しい」「ショルダーボタンが敏感すぎて、ゲーム中に意図せず反応してしまった」との指摘もあった。
ただしソフトウェアの面では、使いづらさも挙げられている。例えば、AndroidゲームとPS Oneゲームは別々のアプリから選択する。またすべてのゲームがゲームパッドでの操作に対応しているわけではなく、プレイ方法が明確に説明されていない点も欠点としている。
ゲームのロード時間は「長い」という意見もあれば、「非常に忍耐力のない人ならいらいらする」との感想もあった。フレームレートは60フレーム/秒で、ゲームのパフォーマンスはスムーズだったという。ただ、ディスプレイが暗いとの感想もあった。バッテリーは、ゲームしながらWi-Fと3Gを使っても4.5時間持ったという。
カメラ
写真の画質はまずまずという評価が多いが、暗い場所でのフォーカスやノイズが問題との指摘もある。HD動画も撮影可能だが、30フレーム/秒で画質はあまりよくないようだ。カメラアプリはGingerbreadの標準インタフェースを使っており、これについては使いやすいとの声と、Sony Ericsson独自のUIの方がいいとの意見もあり賛否両論だった。
ハードウェア
1GHzプロセッサにより、ゲーム以外でもパフォーマンスはよいという。本体はiPhone 4の2倍の厚みで、3DSよりわずかに薄い。デュアルノイズキャンセルマイクで通話品質はよく、内蔵ステレオスピーカーの質もよく、ヘッドフォンの必要がないとの意見もあった。
ソフトウェア
Xperia PLAYはカスタムUIを搭載しており、シンプルでGingerbreadのものとなかなり違っている。Timescapeはウィジェット化され、はずせるようにもなっているという。独自のメールアプリとアドレス帳はスムーズに動作すると評価されている。ソフトウェアキーボードの幅が狭いという不満の声もあった。
総じてゲーム機能は高く評価されており、「小型ゲーム機かつ大型スマートフォンとしてニッチな層に訴求しそう」「いいタイトルがそろえば成功する可能性は高い」(The Next Web)「ゲームプレイでは負けない。Androidスマートフォンとしても優れている」(What Mobile)との見方がある一方、「ディスプレイの質がよくなく、ハードスペックは高いものの突出しているわけでもないため、お勧めするのはためらう」(Engadget)との声もある。IGNは500ポンドという価格について、「高価なスマートフォンであり、高額な携帯ゲーム機」とし、「プレステケータイを待ち望んでいた人が、PLAYに惚れ込むのは難しい」としている。ただし、ソフトウェアアップデートによる改善ができるため「失敗が決まっているとは言えない」とも述べている。
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