Facebook、プライバシー設定やタグ機能を改善:Google+がお手本?
Facebookの共有範囲の設定がGoogle+の「サークル」のように選択しやすくなる。また、第三者が付けた自分のタグを削除できるようになる。
米Facebookは8月24日(現地時間)、共有先やタグの設定を簡易化する機能改善を行うと発表した。ユーザーの投稿を誰が見ることができるのかを設定・確認しやすくするのが目的という。新システムは、向こう数日のうちに全ユーザーに提供する。
プロフィールの共有設定
プロフィールのページの各項目の右横に、共有範囲を設定するボタンが設置される。例えば出身地は友達まで、電話番号は家族にだけ、などと細かく設定できる。
この変更は、これまで「設定」にあったものを改良して「プロフィール」に移動するため、重複する機能は設定ページから削除し、より簡素になるとしている。
また、タグ付けされた写真や投稿が自分のプロフィールに表示する前に、タグを承認/却下できるようになる。これを有効にするには、プライバシー設定の「タグ付けの設定」で「プロフィール掲載の確認」をオンにしておく必要がある。第三者が自分の写真や投稿にタグを付けようとした場合も、それを承認/却下できるようになる。
プロフィールが第三者からどのように見えるかは従来も確認できたが、どこで確認できるかが分かりにくかったため、プロフィールページの右上、「プロフィールを編集」ボタンの横に確認ボタンを設置する。
投稿時の共有設定
投稿する際に共有範囲やタグ付けの設定がしやすくなる。投稿時に「共有範囲選択ツール」で設定する共有範囲が従来より細かくなる(図では3となっている部分)。また、投稿後に範囲の設定を変更できる。
タグ付け機能としては、投稿時にボタン(図では1となっている部分)をクリックすることで、友達のタグを付けられるようになる。また、図の2番のボタンをクリックすることで、ロケーションのタグを付けられる。
タグの削除方法
前述の通り、第三者の写真や投稿に自分のタグが付けられた場合、これを削除できる。投稿自体はFacebook上に残るが、プロフィールへのリンクはなくなる。また、プライバシー設定の変更で、タグ付けされた投稿をプロフィールに表示するかどうかを選択できる。なお、投稿自体を削除して欲しい場合は従来通り投稿した人にメッセージを送るか、Facebookに報告する。
米Googleが6月にテスト版を立ち上げたソーシャルサービス「Google+」では、「サークル」という概念で投稿の共有範囲を簡単に設定できるのが大きな特徴になっている。今回のFacebookの共有範囲設定についての改善は、Google+の投稿方法に近づくものになった。
また、タグ付けについては、顔認識機能を採用した「Tag Suggestions」で簡単にタグ付けできるようになったことなどでプライバシー方針に対する懸念が高まっていた。タグを削除しやすくすることは、こうした懸念への対処の一環とみられる。
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